「確かにこれなら強くなるよなって」少林寺三十六房 あんみつKさんの映画レビュー(感想・評価)
確かにこれなら強くなるよなって
功夫(クンフー)映画の古典的名作。「修行して強くなり悪者を倒す」という定番のストーリーではあるものの、作品のウェイトは「修行」の部分にあり、映画の尺はほとんどが少林寺での修行に充てられている。
まずは「水中に浮かぶ丸太の上を跳ぶ」という『風雲たけし城』や『SASUKE』のような鍛錬から始まり、身体の色々な部位の能力を伸ばして、次に技を習い……と、段階的にキツくなっていく修行の描写は、
「なるほど、これならしっかりクリアしていけば強くなるよな」
と納得させられる面白さがある。後のアニメや漫画、ゲーム等に与えた影響も大きく、ある意味『鬼滅の刃』柱稽古編も、本作の系譜にあると言っていいかもしれない。
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