「映像美」春夏秋冬そして春 ミツマメさんの映画レビュー(感想・評価)
映像美
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奥深い山と湖に囲まれた寺で生活する老僧と少年僧の人生の春夏秋冬を描いた作品。
少年僧が魚やかえる、蛇に石を結びつけて遊んだのを見て老僧が三匹のうち一匹でも死んだら一生心に石を抱えて生きると予言したとおりの生涯を少年は生きることになった。
夏で青年となり愛を知るようになった男に老僧が言ったのは、欲望は執着を生み執着は殺意を生む。
その予言も当たり青年僧は妻を殺すことに。
秋では妻への怒りと、憎しみを制御出来ず苦しむ男に老僧が般若心経を彫るように諭す。
そして老僧は1人に、なったあと閉とかいた紙を、目と口と耳に貼り船に薪を積み火をつけて自らの一生を終えた。
冬は服役を終えた僧が寺に戻り修行するがある日スカーフで顔を覆った女が赤ちゃんを置きにくる。
また春が来てかつての自分が魚やかえるに殺生したように預かった子が、カメにいたずらするのだった。
そうしてまた年月は重ねられてゆくのだ。
とにかく映像が美しく見入ってしまった。
蛇が時々現れる。蛇の持つ霊的なイメージがまたこの作品を秀逸なものにしたと思う。
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