「笑いあり涙ありの映画ではあるが...」ピエロの赤い鼻 はむっちさんの映画レビュー(感想・評価)
笑いあり涙ありの映画ではあるが...
クリックして本文を読む
兵隊ではなく善良な市民2人が、男のプライドに懸けて、いや酒場の女に格好付けたくて、ドイツ軍の鉄道所を爆破するシーンは面白みがある。その前に橋の上から列車にビンを投げ「いたずら」するシーンといい、この映画が戦争映画とはいえコメディ風であることを実感させた。あとはノリを楽しめるかどうかでしょう。
捕まってからは...
・雨の中、泥だらけの穴に落とされた最中に「しょんべん」
・「俺達がやった」と言っても全く信じてもらえず
…といった笑いがある。
食料を与えたり優しく楽しいピエロは、穴に落とされた4人に銃を向ける気になれず、命令に逆らったため射殺される。この辺りからほのぼのとした展開は消えていった。「まだ時間あるのに死んじゃったよ」なんて思いながら後半を観てました。
勇敢な鉄道所の宿直人。自分が爆破したと嘘付けば敵であれ4人を救える…その方が丸く収まるという大きな心。そこには、しっかり宿直してたか反省・後悔といった仕事人としての誇りもあったかもしれない。そして自身の人生を振り返り「大きな仕事」を残して死にたいという決心も感じた。妻はわかっていた点が「大人の対応」とも言えるけど、自分だったら怒っちゃうかな(苦笑)
後に自分たちが居た「穴」を見て振り返り、ピエロを継承することで戦争の重みは理解できなくもないが、スッキリはしませんでしたね。有難み・償いを込めて自分もピエロになったのでしょう。
全体的には一般人が爆破したってのが引っかかって楽しめなかった。好奇心に思えてしまって・・・。
ちなみにDVDにはメイキングがあり、ジャケットもリバーシブル仕様なので、お気に入りの方は中古でも購入する価値があると思います。
コメントする