プリンス&プリンセス

劇場公開日:

解説

「キリクと魔女」のミッシェル・オスロ監督による、ファンタジックな影絵の手法をモチーフにしたプリンスとプリンセスの6つの愛のおとぎ話。

1999年製作/70分/フランス
原題または英題:Princes et Princesses
配給:ワイズポリシー=ツイン
劇場公開日:2004年8月7日

ストーリー

第一話《プリンセスとダイアモンド》ある森の奥深くに、魔法にかけられたプリンセスが囚われの身となっていた。ある日、ひとりのプリンスがプリンセスを救い出すために、従者を連れて草原にやってくる。草原に隠された一粒のダイヤモンドを見つけたとき、どこからともなくプリンセスが現れて、こう告げる。「草原に隠された111個のダイヤモンドを探し出し、美しい首飾りを作り上げれば私の魔法は解けて自由になれます。しかし、制限時間を過ぎてしまうと、あなたはアリになってしまいます」。プリンスのチャレンジは失敗し、アリに変身してしまう。ひとり残された従者は、プリンスが止めるのも聞かずにこの賭けに挑戦するが……。第二話《少年といちじく》ファラオの時代のエジプト。貧しいけれど心優しい青年が、季節はずれにもかかわらず立派に実をつけたいちじくをファラオとなったプリンセスに献上する。「奇跡の果実です」と言う青年にプリンセスは喜び、豪華なほうびを与える。翌日もまた翌日も青年はいちじくをファラオに届け、そのたびにほうびを頂戴する。それに嫉妬した欲深い行政官は、青年に悪知恵を吹き込むが……。第三話《魔女》中世のある村には、悪名高き魔女が支配する古城がそびえ立っていた。魔女を退治するとプリンセスの夫に迎えられると聞いて、これまで多くのプリンスが襲撃を試みたが、難攻不落の古城はびくともしない。そんな攻防の一部始終を高い木の上から偵察していた青年が、魔女退治のため城へ向かう。果たして勇敢な青年の運命やいかに。第四話《泥棒と老婆》葛飾北斎の時代、19世紀初頭の日本。肩掛けを巻いた老婆が夜道をひとり歩いていると、見知らぬ青年から声をかけられる。西宮の自宅に帰る老婆に、力自慢の青年は背負って送り届けると申し出る。老婆は喜んで青年の親切を受けるが、人気のない通りにさしかかるや青年の態度は一変、老婆の肩掛けを奪おうとします。しかし老婆も負けてはいない。背負われたまま、足で青年のあばら骨を折ろうとする。痛さに耐えかねた青年は老婆を背負ったまま、思いがけない一夜を過ごすことに……。第五話《冷酷なプリンセス》西暦3000年の未来。冷酷なプリンセスは巨大レーダーと死の光線で、次々と求婚者を探しては命を奪って楽しんでいた。そんなとき、美しい声で鳴くウタドリがプリンセスを魅了した。プリンセスは、ウタドリ使いの青年にウタドリを譲るよう命じる。それを受けた青年は、無謀にも生か死かの勝負をプリンセスに挑む。日没までに見つけ出されて殺されるか、それともプリンスになるか。果たして青年は氷のように冷ややかなプリンセスの心を溶かすことができるのか? 第六話《プリンス&プリンセス》ロマンティックな庭園で、ロマンティックなプリンスとプリンセスが永遠の愛を誓い合っている。「永遠に命を捧げる」「命を賭けて」ふたりは熱烈なキスを交わす。すると、プリンスはひきがえるに変身してしまう。「ひきがえるにキスするなんて、ごめんだわ」そう拒絶するプリンセスを説き伏せて、ふたりはもういちど口づけをする。すると、今度はプリンセスがナメクジに変身してしまった。こうして、口づけのたびにさまざまな昆虫や動物に姿を変えるふたりは、次第に利己的な態度を見せ始める。ふたりが元の姿に戻るときはくるのだろうか。

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