dot the I/ドット・ジ・アイのレビュー・感想・評価
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バーナビーとの情事中、カルメンが無表情でゾッとする。あの表情だけ...
バーナビーとの情事中、カルメンが無表情でゾッとする。あの表情だけでカルメンはバーナビーへの愛が冷めてるのが分かる。もしも自分の相手が最中に死んだ顔してると想像したら怖いわ。
カルメンは何考えてるか分からず掴みどころのないキャラ。情緒不安定で35回もバイト辞めてるのヤバいでしょ。あまり好きになれなかったが、金持ちのバーナビーよりも貧乏だけど自分を愛してくれるキリーを選んだのは好感持てた。
最後はカルメンがバーナビーに復讐してスッキリ。殺すのはやりすぎかとも思うけど、自分の結婚生活が映画のためのフェイクだと知ったら怒るのも無理ないか。テオ&トムに濡れ衣をきせたって事は、キリーは敵とみなしてなかったってことかな。
最終的にはキリーとカルメンがラブラブになってしかもバーナビーは死亡。カルメンからしたら嫌な夫は消えて、若くてハンサムなキリーに出会えたからハッピーエンドだよね。だとしたら2人を引き合わせたバーナビーは恋のキューピットだなw
リアリティショー
カルメンの過去にあったストーカーを匂わせて三角関係の単なる恋愛モノから真実を明らかにさせない展開にモヤモヤしながら、ヘン・ナイトでキットを選ばなければ打ち切り、最後は勧善懲悪モノとしての無理矢理感、デヴィッド・フィンチャーなら巧く撮れていたかも、何となく『ゲーム』の要素が!? まだ華奢なトム・ハーディのチョイ役がチョットした本作に於けるお得感、素直に観れたら衝撃と感心できる話のオチが、第三者目線でのカメラ描写がヒントになるような演出に思えて後から明かされる事柄に御都合主義の後付け感が否めない。。。
発想と企画の映画
映画オタクに騙されて三角関係の映画の主人公役を演じるスペイン女性とブラジル男性の復讐劇をラストのどんでん返しにした異色作。自主映画制作の個人趣味に染まった閉鎖性を批判するつもりはないのだろうが、映画の役柄から男女の愛情に変化するのは予想内で、異色映画制作に入れ揚げる夫の偏執性が突出している。主題がぼやけた恨みがあり、企画に溺れた制作者が一寸残念。
やっと見れた!
ずっと観たかったんです。
思ったより軽めだったけどテイストは好きでした!
オチも予想外だったし。
オープニングから秀逸でした。伏線でもあり、カルメンの魅力全開!な感じ。音楽もすごく良かったし。
ただカルメンにはイライラしましたね。最初はかわいいなあとか思って観てたんだけど、どんどん、何こいつ…みたいな。結局、浮気不倫ですからね。ホテルでは犯罪してますからね。しかも揺れ動き過ぎというか、どっちかに決めろよ!っていう…サバサバしてんのにそういうとこはルーズかい!みたいな。
でもナタリアベルベケだから許せました。可愛すぎる…。彼女自身の強さとか賢さとかがカルメンのキャラクターをより際立たせてたな。
ガレルガルシアベルナルの笑顔もキュートだったなあ…「天国の口、終わりの楽園」観ようと思いましたよ。
あとトムハーディ!かわいかった〜〜
最初のヘンナイトのシーンとかオシャレでキュートでした。
あと最後の罪と痛みを分かち合う2人が印象的だった。何度もみたい映画では無いけど、たぶんまたみちゃうなあ
構成の1人勝ち
この結末は誰にも言ってはいけない 結婚間近のカルメン、独身最後ってことで女同士レストランで食事とお酒。そこにある意味チャラ男的な男3人がやってくる。店のサプライズがきっかけで、その内の1人と婚約者との三角関係っぽい展開に… 結婚間近、マリッジブルー、他の男性に惹かれ終いには三角関係… ちょっとよくある設定。ただ映像の端々に、んっ?と思うカットがチラホラしてる。 映像のつくりも美しいし構成が上手い。面白い! トムハが出てました。茹でたての玉子をツルンと剥いた感じの、ツルツル・ツヤツヤした可愛いトムハです。 エンドクレジットまでしっかり観ましょう。おまけ映像有りです。
期待値が高かった
どんでん返しものと知っていたので、サスペンス要素を期待していましたが、私にとっては恋愛映画そのものでした。 どんでん返し好きなら観ておいて良いと思います。 キット役の人がかっこよくて良かったです。
ラブストーリーからでは全く読めない展開に!!
かなり素晴らしい映画だった。どんでん返しがあることを承知の上でこの映画を見たのだがただのラブストーリーにしか見えずまったく展開が読めなかった。本当に三角関係を題材にしたラブストーリーと思いきやラストに怒涛のどんでん返し。まるでワイルドシングスを思い出すような雰囲気。しかしワイルドシングスのような雑さはなく前半に貼られた意味不明な描写が上手いこと伏線になっておりラストに全てがすっきりする。久々に気持ちよく終われた映画を見たような気もする。細かい点を気にすればサスペンスとしてどうなの?みたいな感じもするが全く気にならない。というか気にせずに気持ちよくひっくり返されたと思いたい。非常に楽しめた映画だった。
倒錯と情熱の雰囲気とよく練られた物語
総合:80点
ストーリー: 80
キャスト: 80
演出: 85
ビジュアル: 70
音楽: 75
社会の下層にいる情熱で生きている二人。美しさと強い情熱的な感情を持つスペイン女はその名もカルメン。彼女と圧倒されるキスをして恋に落ちるブラジル男のキット。婚約者がいてもまっすぐな彼女の感情は止められない。だからこそ彼女の名前はカルメンなのだろう。その二人と婚約者の三角関係の行き着く先はどうなるのか。演出もよく出来ていて、この最初の恋愛物語だけでも正直充分楽しめたと思う。
だがそこからの急展開。金持ちのおとなしくて善良だが今ひとつ面白みのないのがカルメンの婚約者のバーナビー。だが彼は幼いころの愛情不足が原因となったちょっとした倒錯者だった。急な展開と強引さに物語は多少の無理もあると思うのだが、この芸術のためには人の心も弄び倫理観のかけらも見せない男の、暇と金を持て余して自分の美をとことん追い求める退廃的な姿は驚かされる。もう完全に芸術至上主義で他の人のことなど考える余地がないという割り切りぶりと自分への陶酔ぶりが逆に心地よい。恋愛映画かと思わせといてこのあまりの変貌にはあっけにとられる。映画の中で違う役柄を設定してそれを演じる役者もたいした演技力。その後の彼と彼の二人の仲間の運命の描き方も実にうまい。自分のことしか考えられない子供のような仲間二人は、最後まで自分たちの楽しみだけを考える。それを受けてその後に自分たちに起きたことを最大限利用しようとするキットとカルメンの割り切った行動にも驚く。もう昔の彼らではない。
気に入らないのは最後の映画祭の場面。残念ながらこれでは完全犯罪は成立しないだろう。キットが3発拳銃で空砲を撃ったとき、カルメンも同様に実弾を撃った。だがカルメンの銃にはサイレンサーもついていないのに、映画では発射音がキットの銃のものだけしか聞こえない。そもそも違う種類の銃なので、発射音にもかなり違いがあるはずだ。普通は室内では銃の発射音と煙ですぐにカルメンも撃ったのがばれてしまうだろう。
さらにカルメンは銃をテオのポケットに入れるのだが、もちろん彼は銃を撃っていない。そして彼の手や服の硝煙反応を調べれば、すぐに彼が銃を撃ったのではないことがわかり彼らは無罪放免となるはず。映画としては劇的な場面で面白かったのだが犯罪としてはかなり幼稚で、残念ながらサスペンス物としては落第点。でも映画としては面白かったし、演出やカメラワークはかなり気に入りました。
「i」の点と「t」の横棒まで忘れずに
イギリスを舞台にした男2人女1人の三角関係。 観初めから中盤近くまではそんな爽やかなラブストーリーのテイストで進行します。 久し振りに男一人でラブストーリー見ちゃってるなぁとぼんやりしていたのも束の間 怪しげな(伏線となりそうな)シーンや映像があちらこちらに… ・・・もしや? 予想は的中。中盤あたりからは加速度的に作品のテイストが変化を見せ始め、 後半ともなればもう怒涛の展開。二度三度とひっくり返るストーリー展開は見応え充分です。 観終わって素直に一言。「面白かったぁ~」 これはラブストーリーのコーナーに置いてたレンタル屋にもやられましたね。 まぁ分かりますけどね。主軸は三角関係なので。 でも最終的には「スナッチ」や「ロック・ストック~」のノリに近いものがありました。 ただ・・・ 確かに良くできていて充分に楽しめたんですが、 エンドクレジットに入っていた1シーンを観て少し冷静になり思い出したことが… 今から10年くらい昔、某アーティストの影響でキティちゃんブームが再燃していた頃 TVでタモリさんが「キティちゃんのかわいさは私かわいいでしょ?って感じで押し付けがましい。」 と言っていたのを覚えています。(恐らく男性諸君の多くにとっては異議なしの名言です) この作品には若干それに通じる匂いが… 「どうだ。どんでん返しだぞ。何回もだぞ。凄いだろ。」みたいな。 少し乱暴に言ってみると、 僕の中ではどんでん返し系のスタンダードと思っている作品が「ユージュアルサスペクツ」なんですが その辺りから派生して進化している要素の美味しい所をいただいて、三角関係という素材を上手く調理してみました。 という感じでしょうか。 最初のどんでん返しからしばらくは「おお…」と関心しながら観れていたのですが 少々策におぼれた感じが垣間見えてきて、小さな設定まで無理くり詰め込んだ感が… ひとしきり観終わって満足はしたんですけどね。名作とは行かず…。 でも決して嫌いなわけじゃありません。 むしろお気に入りの1つ。 90分少々と短めなので、お気軽に楽しめる作品だと思います。 ちなみにタイトルの「dot the i」。 「Dot the I's and cross the T's」→「 i の点と t の横棒まで忘れずに」 から転じて「最後の最後まで機を抜かずに細かい所まで注意しましょう」 だそうです。 ※他サイトより転載(投稿日:2008/04/07)
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