箪笥/たんすのレビュー・感想・評価
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おかしいのは…
冒頭の、医者と向かい合う女性。
顔は見えないが、3人のうち誰か1人が残る事が示唆される。
以前「グッドナイト・マミー」を観ていてそれに近い違和感を感じたので、人格障害があるのだろうとはなんとなくわかってくる。
不自然な継母との諍いや父親と継母の共に就寝しない距離感。
生理の周期が同じ2人や言葉や行動、時々存在空気になる妹など端々からスミの多重人格を思い起こされる。
時々フラッシュバックされる記憶の断片。
箪笥に閉じ込められ泣き喚くスヨンの声なんて普通に聞こえそうなものだが、スミは気づかない。
「スヨンは死んだんだ」の父親の言葉に激しく揺れるスミ。
親戚が遊びにくるという場面でスミの多重人格がより深掘りされる。しかし、嫁さんそこまで動揺しなくても…
ウンジュに出される薬
スミに出される薬
また、その薬が2錠ってとこもね。
忘れたいこと、それは亡霊のように一生付き纏う。
言葉通り、スミの頭にはスヨンを見捨てた過去が付き纏う。
大筋は理解できたが、わからない事もたくさんあった。
ずらりと並ぶ同じ服、スヨンの語る母を呼び出す呪文など。
モヤる…
「この家は変…」
何度か呟かれていたが、結局ヒトコワなのかなと思ってたらラストで箪笥がきちんと霊的にウンジュに報復してくれました。
狂ってるのは姉
韓国の映画。新しい母親に戸惑う思春期の姉妹の話に見せかけた精神異常者の話。
時系列や霊の存在、幻覚などが交差して分かりづらく、序盤は退屈だが、後半に謎が解けていく感じがある。
ムズすぎ😭
難しすぎてレビュー書けません😨笑
他の方のレビューを見て、姉が二重人格なのと妹の死を受けいれられず妄想で作り出してるというのはわかったけど、それを踏まえて観ても頭こんがらがりそう😫
幽霊はなんのために出てきた?
親戚の夫婦が来た時の奥さんの発作?とかもよくわからん😭
意味がわかると切なく哀しい
鑑賞後、考察サイトのお世話になりました。劇中不思議なシーンが多くて首を傾げながら観ていたが、スミが継母の人格を演じていることがわかれば合点がいく。
ラストの湖のシーンが美しいBGMとともにこの作品の物哀しさを表していて良かった。
二重人格の設定については考察サイトを見なくてもわかるように作って欲しかった。
2回観て欲しい
解説無し、1回鑑賞しただけでこの映画が理解出来る人っているんだろうか。
見終わった後はネットで考察サイトを検索し、解答解説を読み答え合わせをした。
これってそういう事だったのか!と思う点がいくつもあって、私自身の映画鑑賞力の低さに愕然としてしまった。
前情報無く、暴力や殺人などの分かりやすいホラーを求めて観たため肩透かしをくらった。
しかしながら、この姉妹の救われなさと、ずっしりと重く胸の奥に残る悲しさ。素晴らしい物語だと感じた。
兄弟の片割れが実は死んでいるというネタはありがちだが、プラス多重人格となると頭がついていかなかった。
親戚の夫妻が家に招かれるシーンを思い返してみると、姉妹がいない点、継母を見て気持ち悪がる親戚夫妻と、確かに辻褄が合う。
そしてなんと屋敷には幽霊もいる。
整理すると、生身の人間の父と娘。娘の幻覚の妹と第二人格の継母。そして亡くなった母娘の幽霊との共同生活だった訳だ。どれが幻覚なのか、どれが実在しているのかが分かりにくいのが、この映画の難しいところだ。
新しい母なんて、年頃の少女には受け入れ難いだろう。
そこに実母の自殺と妹の事故死が重なる。しかも、継母に意地を張ってさえいなければ、妹は助かったかもしれない。
これは普通の人間なら病むでしょ。
妹が絶命する間際の涙は可哀想過ぎて泣いてしまった。
父も継母もまともな人間じゃない。
どうして子供の幸せを願ってあげられなかったのか。
いや、もっと何とかなったやろ。と悶々とさせる点が、ダンサーインザダークを観た時の感じに似ていると感じた。
こんなに悲しい映画、好物ですが、もう観たくないですね…
かなり好き
ホラーの演出がいい!カーテンから生えている足、シンク下の女の子、どれもこれもゾワッとする演出。目をつぶればハッと消えてる幽霊、そんな幽霊ではなくシーンが切り替わってもそこに居る姿にこちらも冷や汗が出そうになる。
思わず背後を確認してしまった。
主人公が精神を患っていると終盤で明かされるので、幻覚と現実が入り混じりどれとどれが本当に起こっているのか混乱したけど、切なくて怖くて良い映画だった。
「最愛の妹」というフレーズがぴったりの映画だ。
登場する継母と妹のシーンはほぼ主人公である姉スミから生み出された人物なので、それを踏まえて見るとまた味わい深い。
●「ごめんね、聞こえなかったの」
ちょくちょく「聞こえなかった」と登場する印象的な台詞。真実を知るととても切ない。
姉の後悔と苦しみがこの一言に収められている。
母が精神を病んで屋敷で療養する中、実質継母の立場で家の実権を握り、家事を切り盛りする姿は、子供にとってキツイだろうな。
実母が箪笥で首を吊って自殺し、それを見た妹がパニックを起こして箪笥が倒れる。
箪笥の下敷きになった人間がいるのを目撃した継母は他の人に知らせようと部屋を出るが、途中出くわした仲の良くない継子の姉になじられ、「後悔することになる」とあてつけで箪笥を放置。姉は妹が、母の死体と一緒に箪笥に潰されているのを知らないまま、外に出てしまう。
箪笥が倒れた音は継母も姉も聞いたが、最初に見に行ったのが継母で、姉も見に行こうとした時に継母と出くわして見に行くのをやめてしまった。
というのが不幸の経緯。
その経緯の元思い起こされる「聞こえなかった」という台詞が切ない。「あの時気付いていれば」という後悔を持ち、罪悪感に苦しみながら幻覚と妄想の中生き続けるのが姉スミなのだ。
●ホラーテイスト
事態を知った姉は精神を病んで、母と同じ屋敷で父親同居のもと療養を始めるが、自分を継母と思ったり、存在しない妹の幻覚を見ている。なので継母の姿で行われる化粧や下着姿で寝室で夫を待つ姿には近親相姦的な嫌悪感が見ている側に湧く。
実際起きた怪奇現象は終盤の母/妹の幽霊が継母に復讐した部分だろうと思う。
ラストは姉の屋敷での療養が上手く行かず、再び入院。屋敷に戻った継母が祟り殺された。
演出はこれまで以上に幽霊の姿がはっきりと「足」という形で示されて怖い。不幸の象徴の箪笥がおぞましくて良かった。
(姉スミの寝室で見た幽霊はあれは母親なのだろ
うか、妹単体のときに起きた「誰かが部屋に入ってきた」という出来事も相まって姉スミの妄想の一種なのか迷う。)
箪笥..
鑑賞を終えて
2003年公開の映画ですがそれを感じさせないほど古臭くはなく、役者の演技力や話の構成は非常に高い。上質なホラー映画だと感じました。
作風が日本ホラーに近く古風でジワジワとくる怖さでした。呪怨やリング等といった日本のホラーが好きな方にも馴染みやすい作品だと思います。
話は少々難解ですが不満を感じるほど難しくはなく所々伏線を張っているので、分かりやすかったです。全ての事実が判明した時は衝撃と悲しみが一気に押し寄せてきて感動。
【総合評価】
怖さもありますが、どちらかというとストーリーにある儚さや悲しさを重視している作品なので恐怖を求めている方には物足りないかもしれないです..
個人的には作品の雰囲気がとても良く大好きな作品。
終った瞬間、場内には「難しい~」という声がチラホラ
これは怖い。いや、怖いだけじゃなく謎だらけなのだ。その謎も公式サイトの掲示板に行かなければわからないの、トホホ。しかも、仮説が何通りもあって・・・悔しいのでもう一度行ってきます。何だか、近親相姦が根底にあるらしい・・・そんなん1回観ただけじゃわからん!
と、2回目鑑賞。周りの客は皆難しそうな顔して首を捻ってる姿を見かける。さすがにリピーターとしての優越感を隠し切れず、多分、勝ち誇ったような顔をしていたに違いない。
「忘れてしまいたいこと、消してしまいたいこと」・・・忌まわしい記憶を消す事ができないことが恐怖や悲しみにつながる。2回目を観ると、重くのしかかるこの台詞。そして、「お前はこの一瞬のことを一生後悔するだろう」というおぞましいくらいの台詞と、この言葉の陰にある気付かなかった事実にずっと苛まれるスミ。そのトラウマが多重人格という病気を引き起こし、「聞こえなかったの?」という台詞が何度か出てくる伏線に繋がっているのだ。こうやって頭の中を整理すると、ホラーよりも悲惨な愛憎劇が浮き彫りになり、号泣ホラーというキャッチコピーにも頷けるのである。
結局、一軒家に訪れたのは父親と長女のスミの二人だけ。妹のスヨンは、スミの心を反映した妄想に過ぎなかったということが中盤以降にわかり、『ビューティフル・マインド』と同じような展開だったのだが、この作品はそこでは終らず、継母を演じていたのもスミ本人であったという驚愕の多重人格プロットで斬新さを打ち出しているのです。観客の多くは、ここで頭の整理を余儀なくされ、フラッシュバックのように流れる過去の事実に取り残されそうになってしまい、「難解な映画だ」と感想を持ってしまう。この難解さがリピート欲をそそる一方、「わからないから駄作だ」と決め付ける人を生み出している。韓国本国の人たちには、原作が伝統的な怪談であることから、馴染みやすい映画となっているのだが、日本人の感覚からすれば受け付け難い作品なんでしょうね。日本人はシンプルな怪談話の方が合うようで、、ドリームワークスが破格値でリメイク権を獲得したという事実や、数多くの映画祭でグランプリを取っていることからもわかるように、西洋人には受けているようです。
最初に観た時には、「なんと不釣合いな音楽なんだろう」と違和感を感じたのですが、リピート時には、さすがに涙を誘われました。
退屈
初っ端から面白く無さそうな雰囲気でしたが、最後までのっぺりとしている映画。
なんとなく観ていると、?と思うところが多い。
ネタバレ含みます。
↓
現実と虚構(姉の妄想)が入り混じっいているので、どれが現実なのかわかりにくい。
しかし、登場人物の反応を見ていると謎は少しは解けるかもしれない。
実際には継母ではなく(父とどういう関係かはわからないが)普通の女性だということ。
実の母親がタンスの中で自殺→妹が発見→パニックになりタンスの下敷きになり死亡。
妹は存在しない人物である。
そのショックから姉は精神に異常をきたす。
映画の中のほとんどは姉の妄想。
そう考えると、しっくりくる。
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