「「愛」とは、単純で複雑なものである」家族のかたち 旅人さんの映画レビュー(感想・評価)
「愛」とは、単純で複雑なものである
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前夫・ジミーへの未練を引きずるシャーリーと、彼女をひたすらにそ愛するディック。
お互いに愛しあっていても結婚へは踏み切れずにいた。
そんなとき、二人の前にジミーが現れる。
ジミーとディックとの間で、気持ちが揺れるシャーリー。。。
そのようなありきたりなストーリーなのだが、どこか一味ちがう。
そこにいるキャラクターはコミカルに演出されているにもかかわらず、人間的で普通にかっこ悪い。
シビアにも偏らず、コミカルにもなりきらず、そのバランスも絶妙で、どことなく温かいものを感じた。
誰もが持つもろくて弱い面を前面に描き出しながら、最後に強い絆を見せつけるあたりが、とても心に残る作品にしている。
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