パピヨンの贈りもののレビュー・感想・評価
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85点ぐらい。素晴らしい映画
時間がないときに尺の短さと良さげな感じから選んだ作品だけど、これが掘り出し物。
オープニングクレジットで、センスいいスタイリッシュなジャズが流れだしたトコで良作を確信。
宮崎駿にも通じる、純粋さ優しさを感じさせる作品で、ジブリが好きな方は気に入るはず。
大人になるにつれ、生活に追われ、仕事に追われ、忘れてしまう大事なことを、思いださせてくれます。
イモ虫からサナギになって美しいチョウになる、小さいけれど尊い命。
舞台である南フランスの自然も絵画のように美しく、いろんな命が生きています。
明るく笑いながら観れて、ほのぼのしていながら考えさせられて、素晴らしい内容です。
もしかして知名度が低いのかな?もっと多くの人に観られるべき作品だと思う。
幻想的
蝶コレクターというかなり偏屈で頑固者の老人ジュリアン。一方、母親が16歳の時に、中絶に間に合わず生まれてしまった純粋な心を持つ活発なエルザ。今まで自然に触れたことさえ少なかった彼女は、施設に戻りたくない一途な思いと探究心旺盛なため、ジュリアンについて行き何でも質問するのだ。この質問の応酬がとても面白く、何度も笑わせてくれました。ずばり核心を突くかのような困った質問もあり、動揺を隠せないジュリアン。中でも“密猟者”ネタは面白かった。また、即興の創作影絵“最後の晩餐”も印象に残ります。
蝶を追い求めて一心不乱ではあるが、エルザの質問によって自分の人生で本当にやり残したことに気付くジュリアン。時計を直すこととも掛けて、一秒一秒を大切に過ごさねばならないと反省することになり、やがては年齢のかけ離れたエルザと友情が芽生える様子が和ませてくれました。
誘拐犯と間違われることにより、心理面をついたサスペンスになるのかと思っていたら、こんなにハートウォーミングなストーリーだとわかり、ちょっと得した気分にさせられた。
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