「ミラクルはないと思ったが」オアシス(2002) rupan3さんの映画レビュー(感想・評価)
ミラクルはないと思ったが
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ペパミントキャンディと、オアシス、どちらを見るか迷いペパミントを見たが、正直よくわからずイライラ感のみ積もりどうしてそうなん?もっと普通に行けたんじゃない?というもやもやがずっと充満。オアシスは設定からどうにもならない感満載だったので鑑賞が後回しとなったが、本作の2人はどうにもならないことをどうにもならないとは思わず真摯に自分や欲望を出しきっていて、あらすじの印象とはまるで違うものだった。2人の演技力凄まじくもはや魂そのもの。監督と主役2人は本当に伝えたいことがある時その者のみが表出できる表現力である。恋愛映画で普通に起こるお手軽なミラクル、奇跡はないのだ、牧師さまが祈っても、どんなに楽しい時間を過ごしても、ミラクルはない、重すぎる現実、と思いまた前半の性暴力や兄の身代わりなどの伏線引っ掛かり歯痒い思いで見ていたが最後にインドの踊り子子ども象と踊った時の花びらのようにホコリが美しい花のように舞う部屋の彼女を見て、甘美な感傷とは全く別次元のミラクルを感じた。
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