「エマニュエル・ベアール」かげろう(2003) kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0エマニュエル・ベアール

2019年4月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 一面に広がる麦畑と緑いっぱいの森、そんな田舎の田園地帯にもドイツ軍は爆撃してくる。もぬけの殻となった村のある家に避難し、3人家族と一人の青年という奇妙な関係を続けていくが、他人の家で生活するうちに理性や道徳観が失せていく様子がわかる。その間にも、子供たちはイヴァンを慕い、良好な関係を築いていったが、人間関係は徐々に変化してゆく。

 唐突に「妻にしたい」と言うイヴァン。理性で感情を押さえ、文盲の彼に文字を教えるオディール。そのまま4人で生活を過ごし、幸せな一時を過ごせそうな予感がした途端に、フランス軍兵士二人が村にたどり着いた。

 官能的な描写はほんのちょっとだけ。むしろ、『かげろう』という邦題に示されるように若者の短い命を表現したかったのであろう。ラストが駆け足で流されていくので、観終わってからジワリとくるパターンだ。「あっさりしすぎ」とも言う・・・

 この映画を観てジュネが『ロング・エンゲージメント』の主役に抜擢したといわれるウリエルと、ベテラン女優のベアール。子役の二人も名演技だ。カエルと遊ぶ女の子クレメンス・マイヤーが可愛い。

kossy
kossyさんのコメント
2019年7月27日

きりんさん、こんにちは~
レビュー楽しみに待ってます♪

kossy
きりんさんのコメント
2019年7月27日

kossy さんオススメの「かげろう」いま見終わったところです。
教えてもらってありがとうを言いたくて。
1時間半とは思えないですねこれ。さて、レビューが書けるかどうか、ゆっくり反すうしてみます。

きりん