打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(1993)のレビュー・感想・評価
全40件中、1~20件目を表示
えっしゃー、ハネビなんか、おわってぺー!おっぺすなよ。
小学校6年の第2成長期真っ只中。
少女の方が成長が早く。この映画の通りで、ク◯ガキがナズナの弟みたいに見える時期。こんな恋心をドタバタと夏の花火だけで済ませられる話ではない。一瞬で終わる男のトラウマ。好きな同級生の少女よりも背が低く悩んだク◯ガキ時代があるはずだ。でも、一瞬で終わる。その一瞬のメルヘンなんだけど、演出家はやはり男目線。
花火は勿論何だけど、僕もこの映画見て、上から花火見てやろうと函館山へ登った事がある。しかし、一日間違えた。後、尾道でも同じ事をやらかして、未だに上から花火は見ていない。
この映画の欠点は飯岡の方言が無視させていること。
もっとも!僕の田舎は天保水滸伝の敵の村だけれどもね。飯岡や旭にも知合いはかつてはいた。
所で『月って自転している』って理解できますか?
懐かしく短くシンプルなストーリー
................................................................................................
小学生のオキメグは異常に可愛くて一人だけ小学生に見えない。
主人公の少年は友人と競泳をし、勝った友人がオキメグに花火を誘われた。
オキメグは勝った方を誘うつもりだったとのこと。
友人はオキメグが好きだったが、怖かったのか断った。
ここからオキメグを好きな主人公の妄想が始まる。
もし自分が勝ってたら?
家庭に問題を抱えていて、もうすぐ転校を余儀なくされるオキメグ。
家出を決意し、主人公はそれに付き合わされたのだった。
でも16歳に見えなくもないオキメグから、食わせてあげると言われる。
でも魔性なオキメグは急に気が変わり、引き返す。
友人らは打ち上げ花火が横から見たら丸いか否かという問題を争い、
「横」の位置まで行く。そこに花火が上がり、丸かった。
................................................................................................
懐かしい話で、本編も1時間と短いのがなかなか切なくて良い。
オキメグはこれ何歳の時?どう見ても小学生じゃないでしょ(場)
それにしても若かりし日の麻木久仁子が可愛かったなあ。
嫁は少年たちの演技が上手って褒めてた。
一番下手なのはオキメグとのこと(場)
物語は今一つだが、その時しかない少女の鮮烈な美しさを切り撮ってはいた。
岩井俊二 監督・脚本の1993年製作(45分)の日本映画。
配給:日本ヘラルド映画、劇場公開日:1995年8月12日
1979年生まれの少女、奥菜恵が実に美しく撮られていた。特に、プールで水飛沫を浴びる中での映像は、今見ても新鮮で、とても鮮烈な印象を受けた。
ただ、どう見ても中学生には見える彼女が、小学生役というのはいかにも無理筋には思えた。彼女が好きな同級生山崎裕太は、まあ小学生の子供らしくて悪くない。ただ、同級生二人のバランスは相当に不自然であった。
彼女主導で駆け落ちの真似事というのも、悪くないか。ただ、ストーリーのキモのはずの花火が、ノスタルジックな物語の中で、あまり生きているとも思えなかった。
監督岩井俊二、脚本岩井俊二、企画小牧次郎 、石原隆、プロデューサー原田泉、撮影金谷宏二、音楽REMEDIOS、助監督桧垣雄二 、行定勲。
出演
奥菜恵、山崎裕太、反田孝幸、ランディ・ヘブンス、小橋賢児、麻木久仁子、石井苗子。
なぜやり直した?
途中で、あの時勝ってれば、って言って
いきなりやり直しフェーズに入ったのが、理解できん。
なぜ、少年少女の淡い出来事にしなかったのか。
スタンドバイミーのような雰囲気もあるし、美少女が出て
初恋っぽい甘酸っぱい描写もあっていい感じなのに。
やり直す前の時間軸はどうなったんだ。
責任を取れ
この感じがくすぐったい
何だか最近暑かったからか、久しぶりに観てみました。
やはりなずな(奥菜恵さん)が本当に美しいです。
透明感の塊で、何処か哀しげな姿はぴったり。
そしてまるで墨汁みたいなプールでのシーン、ここは本当に印象的ですね。
なずなの透明感と神秘的な光とプールの水、綺麗過ぎて吸い込まれそうになります。
典道や祐介をはじめとする子役も、年頃そのままな感じで良かったです。
あとやっぱり、この甘酸っぱい感じがくすぐったいですね。
何だか久しぶりに花火を見に行きたくなりました。
「汚れ」によって歪められた岩井ワールド
元々はテレビドラマの一編として製作された中編。荒っぽくチープな映像ながらも、カメラワークやカッティングに岩井俊二の繊細な美意識が見て取れる。一つの物語が二つの異なる世界線に分岐するという、クシシュトク・キェシェロフスキ『偶然』を彷彿とさせる物語構成も凝っている。「打ち上げ花火は下から見ても丸いのか?」という素朴だが強烈な疑問を解決するための冒険が、子供特有の飽き性と疲労によって次第に勢いを失っていくのも『スタンド・バイ・ミー』みたいで懐かしい。もちろん奥菜恵の今にも壊れてしまいそうな美しさも大きな魅力の一つだ。中身はさておき、美しいイメージと透明感のある筆致によって唯一無二の世界観を立ち上げることができるという点において岩井俊二は傑出している。
しかしそれゆえに夾雑物も目立ちやすいといえる。白いシャツほど小さな汚れでも目についてしまうのと同じように。たとえば男子小学生たちの粗暴で平板な性格。転校という人生の転換点を目前にして曖昧に揺れ動く奥菜恵に比して、周りの男子小学生たちがあまりにしょうもない。女性教員の胸を揉んだり「男の約束」を理由に異性との先約をすっぽかしたり不満があればすぐさま暴力的手段に訴え出たりと、お前らは脊髄反射だけで生きているのかと疑いたくなる。もちろんそこに「思春期の焦燥」みたいな精神的深層を見出す余地もない。現実の男子小学生なんかこんなもんだよと言われればそれまでだし俺もこいつらと大差なかったと思うけど、こういう身も蓋もない「汚れ」が岩井俊二の映画に不要であることだけは確かだ。
「汚れ」によって歪められた作品世界の中では、奥菜恵の美しく透き通った存在感も「男の妄想・フェチズムの具現」へと貶められてしまう。男たちにクラスの女の子のことを「ブス」と言いかけて呑み込むだけの繊細さと良心が備わっていたなら、と思うと勿体ない。最後のほうなんかアレもコレも岩井俊二の個人的な性欲の発露に思えてしまってうんざりした。そういうものを一切合切脱臭してしまうのが「岩井美学」の強度だろ。そう思うと、下卑た欲望の対象が生身の人間でないだけアニメ映画版の『打ち上げ花火~』のほうがいくらかマシかもしれない。
【一夏の少年少女の想い出。男は幾つになっても幼く、少女は何歳でも、大人びている事を思い出した作品である。】
ー 今作出演時の、なずなを演じた奥菜恵さんは、御幾つだったのであろう。
その圧倒的な、美少女の枠を超えた色気にヤラレテしまった作品である。ー
◆感想
・小学生の典道と祐介たちは、花火を横から見ると丸いのか、平べったいのかという疑問を抱き、花火大会の夜、近くの灯台へ行く計画を立てる。
- どーでも良い事で競い合うのが、男の性である。これは、歳を重ねても変わらない事は、実体験として学んでいる。
・一方、両親の離婚で転校が決まったなずな(奥菜恵)は、プールで競う典道と祐介、どちらかの勝者と駆け落ちを企てていた。
- 女性は、夢見がちなところもある方も多いが、私がお付き合いさせて頂いた女性達は、地に足が付いた、年齢よりも聡明な方が多かった記憶がある。-
<今作は短編ではあるが、奥菜恵さんの圧倒的な色気と、小学生の男児たちの”ドーデも良い”(が実は深い。)疑問をミックスドアップした作品である。
岩井俊二監督の新作を期待して待っている、一ファンのコメントである。>
■本日、岩井俊二監督に影響を受けたという韓国の監督の映画を観て、久方振りに再鑑賞した作品である。
ナズナー!三浦春子先生ー!観月ありさー!セーラームーン!
45分という短い作品だが、元々はテレビ用ドラマだった。映画というよりは映像詩といった雰囲気で、ノスタルジックな雰囲気に浸れる。
ナズナ(奥菜)は三浦先生(麻木久仁子)に手紙を渡すよう母に言われ、学校へと向かう。午前中で授業は終わるが、花火大会の注意事項と、花火に絡んでの炎色反応の授業のみ。そのあと、学校のプールではノリミチ(山崎)とユウスケ(反田)が50メートルを競う。勝ったらスラムダンクの最新刊などと賭けたりしている。ノリミチが勝つものだと信じて、ナズナは花火大会に誘う計画だったが、ユウスケが勝ったものだから彼を誘う。しかし、医者の息子ユウスケは興味なさそう・・・
放課後、花火って横から見ると平べったい?と男子たちが議論する。そこで海辺の灯台まで行って花火を見に行こうなどと計画する。
医院に行ってもユウスケはいない。そこに治療にやってきたノリミチを強引に誘い、そこでも乗り気じゃないノリミチ。旅行鞄を持ったナズナはノリミチの家まで押しかけ、強引にバスに乗り込むのだった。「これって駆け落ち」「え、死んじゃうの?」「それは心中」などと会話し、本当に駆け落ちしそうな雰囲気。しかし電車の駅まで行くと、現実に戻ったかのように「帰ろう」と言うナズナ。そして夜中のプールに・・・
「なずな〜」「はるこ〜」「観月ありさ〜」「セ〜ラ〜ム〜ン〜」
まず、この作品がドラマとして作られたとはにわかには信じがたいです。
全体的な出来が素晴らしい。
設定が小学生というところがまた良きでした。
自分にもこんな感じの独特な雰囲気の頃というのがあったなと懐かしく感じました。別に何が合ったわけでもなく、ただ友達と馬鹿騒ぎしてただけなのに、何か哀愁が漂っている感じ。
この作品からはすごく昭和の香りを感じるのですが、平成生まれの僕でもこの空気は分かります。
なずな(奥菜恵さん)が本当に美しいです。
透明感の塊で、何処か哀しげな姿はぴったり。
今作一番の見どころ墨汁みたいなプールでのシーンは歴史に残る名シーン。
なずなの透明感と神秘的な光とプールの水
綺麗過ぎて涙が出そうでした。
典道や祐介をはじめとする子役も純粋な演技がとても良かったです。
最近の子役は鼻につくこともしばしばですが(ごめんなさい、偏見です)、典道たちは本当に自然でそのまんまの姿といった感じでした。
もし、水泳で勝っていたら
どうなるわけでもありませんが、構成も面白かったです。
また、主題歌『Forever Friends』や劇中音楽は淡い夏の想い出をうまく表現しているとても良い曲でした。
久しぶりに花火が見たいなぁ
奥菜さんのPV
だのに、印象に残るのは山崎君。
男前ですね。
中学生の設定なら、もう少しドキドキするのだけれどな。
でもそれではリアルになりすぎてしまうか。
小学生だからこそ、悩みながらも理想を追えるからの設定なのかな?
灯台に行く道のり、地元だったらどんな行程なのか想像がつきそうなのだが、そこが小学生?
今の小学校と比べると、教員もしくは監視員のいない場での小学生だけの遊泳なんてありえないとか(掃除の見回りに教員来ないなんて)、
昔のおおらかさが懐かしい。
なずなの母の迫力が良かった。
ノスタルジーがダブルで(己の青春期と1993年に対して)
岩井俊二監督作には縁がなく、あまり観ていない。これも何度か見ようと思っていたがタイミング合わずにスルーしていた作品。
50分にも満たない長さだがりっぱに映画していた。今見ると1993年という時代を濃く感じさせるが、内容はエバーグリーン。人気があるのもうなづける。
少年の幼さと大人びた少女。ほんのひと時の夏の体験。その過ぎ去ってしまう時間と“ if ”という平行世界。サマームービーとしてもジュブナイル映画としても素晴らしい。
小学生には見えなかったが奥菜恵のキャスティングがあってこその成功かと。ラストのプールのシーンは永遠行きのブラスターです!
ほろ苦さと甘酸っぱさの“もしも”
アニメ映画化もされた岩井俊二監督の青春中編作。
TVドラマプロジェクト『if もしも』の一本として1993年に放映され、その評判の良さから1995年に劇場公開もされた。
酷評の嵐だったアニメ映画版だが、確かにどちらが良かったと問われれば、愛着沸くのはこちら。
画面サイズもさることながら、懐かしのスーファミ(マリオワールドにストⅡ!)、観月ありさにセーラームーン、少年少女たちの好演、友情や淡い恋…。
ドンピシャの同世代なので、90年代のノスタルジックさに思いを馳せる。
また、“もしも”の展開的にも。
アニメ映画版は、“もしも”が多かった気がする。
あの時水泳に勝っていれば…。あの時電車に乗っていれば…。思い描いた“もしも”の世界ではなく、再びやり直し…。
過去に戻れるSF的なアイテムもあり、少々違うジャンルに。
本作の“もしも”は、あの時水泳に勝っていれば…の一回だけ。負けた場合=Aパート、勝った場合=Bパートの2段構成。
人生に、やり直せる“もしも”なんて無い。
でも、“もしも”、一回だけやり直せたら…。
いい結果になっていたか、変わらないままか…。
いずれにせよ、ほろ苦い後悔と切なさと甘酸っぱい“もしも”。
奥菜恵の魅力、超爆発!
実年齢も周りの少年連中より2コぐらい上で、小学生にしては大人び過ぎている気もするが、魅力を堪能するには充分。
“もしも”ではなく、正真正銘、奥菜恵のPVでもあった。
岩井俊二を知るきっかけになった作品。
1995年、まだろくに映画にそれ程興味も無く、年に一度か二度と観る程度の頃の自分にとっては強烈に印象深い映画でした。
昭和のあの時代ならではの小学生…学校帰りの友達の家に勝手に入ってスーファミを、しかも本人よりも先に家に入ってるっていう…
そんな時代背景もすごくリアルに懐かしく、かつ小学生の恋愛模様も伝わりやすく表現されていて、観ていてると凄く子どものなんとも言えない気持ちや行動に共感してしまうものでした。
全体の空気感が好きです。最後のプールでのシーンはいつまでも色褪せない名シーンだと思います。又、BGMが最高です!
恋をとるか男同士のつきあいをとるか
アニメ版を観て、よくわからない終わり方だったのでこちらも視聴してみた。
こっちは小学生の話だったことに最大の驚きがあった。それであの奥菜恵は反則だ。みんな好きになっちゃう。
でも、そんな恋心と男同士のつきあいを無視できない気持ちが描かれるという(個人的な)本作の根底は変わらなかった。
タイトルもこれなら納得!
でも、やっぱり岩井俊二が好きじゃないということを再認識した。
こういうノルタルジックな映画が好き
こういうノルタルジックな映画、みんな好きだよね。
あの花とか、時かけとか、そんな感じ?
あの頃って小さいことで悩んで小さいことでドキドキして、そーゆーのあったなぁって懐かしむ。
そしてちょっと切なくなる映画。
50分と短い中に青春がつまってる。
無駄な描写が全くない。
夏になると見たくなる。
それと、子役の演技が素晴らしい。
全40件中、1~20件目を表示