劇場公開日 2003年10月18日

「戦時中は日本も犬を食べてた?」ほえる犬は噛まない ♪エルトン シンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5戦時中は日本も犬を食べてた?

2025年1月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

韓国では、昔から犬肉を食べる習慣があり、スタミナ料理として食されてきたが韓国の国会で2024年1月、食用の犬肉を販売することを禁止する法案を可決した。
つまりこの映画が作られたときは韓国では普通に犬の肉を食べていたようだ。
ただ、日本人には肉を食べる習慣がないのである意味、この映画は冒頭からショッキングな映像が流れる。
だから犬に対する考え方から察すると犬を屋上から放り投げて殺すのは平気だったのかも知れない。
ホラーの要素もあるこの映画の中で光っていたのがペ・ドゥナ。
この映画が初主演と言うことだが最初から存在感のある女優さんである。
ドラマや映画をいくつか見たがどの作品でもひきつけられたようにこの作品でもそうである。
管理事務所を解雇されたとき、犬殺しの犯人を追うとき、犬を探す手伝いをしているとき、なによりも犬が食べられそうになったときに助けるときなどどのシーンも心に残るシーンだった。

犬を中心に其れを取り巻く人間模様がたくさん詰められていて凹凸あるストーリーも最後は差し引きゼロの平凡な終わりの印象だった。
それでもつまらなかったと思わせないのは韓国人の犬に対する接し方とペ・ドゥナの演技ではないか?

むかし、新世界で串カツ屋の屋台を引いているおじさんがいてその屋台には犬がつながれていた。
今度、その屋台に行くと犬がいなかったので「おっちゃん、犬、どっか行ったん?」と聞いたら「あんた、今、食べてるやろ」というブラックジョークがあったのを思い出した。

♪エルトン シン