「結局ボクシングをしないエビ」えびボクサー Daiさんの映画レビュー(感想・評価)
結局ボクシングをしないエビ
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巨大エビにボクシングをさせる。
着想は良いので、正しくやれば名作B級映画になるだけの要素は充分にあったと思うのだけれど。
ただ、正しくやることができなかった。
そもそも、ここまでお膳立てしておきながら、結局エビにボクシングの試合をさせることは一度もなく、しまいには、おっさんの「俺は彼女が欲しい!」という大演説でストーリーを締めくくる始末。
これだけのトンデモ筋立てを用意しておいて、まさか結局はおっさんの人間再生ストーリーだったとは誰が思っただろうか。
ずっと行動を共にしてきたのに、おっさんの人間再生というプロットには全く関与しなかった若手ボクサーとその彼女も「俺たち何だったの!?」状態である。
ああもったいない。
せめてこれが、
「巨大エビが人間相手のボクシングで無双状態の連戦連勝。色めき立ったボクシング界はついに対抗策を打ち出す…!」みたいなストーリーだったらB級痛快映画の金字塔となったのに。
まあ、でもね、えびボクサーなんて邦題を付けた人も悪いんですよ。だって、原題のCRUSTだったら、まだおっさんの人間再生に関わっているもの。えびボクサーなんて言ったら、ボクサーであることを期待しちゃうじゃないの。
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