母と娘(2000)のレビュー・感想・評価
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フレディ・アギラの息子
6年の歳月はとても長い。子供たちを愛していたことには違いはないのだが、子供たちはそう思ってなかった。母ジョシーは悔やんだ。夫の死、葬式にさえ出席できなかったことが子供たちをこれほどまでに苦しめていたことに気づかなかったのだ。
今では死語になりつつある「ジャパユキ」さん。国内で働くよりも香港で家政婦をしたほうが数倍見入りがいいのだ。フィリピンの経済事情は今でも変わってないことを窺わせる。その反面、欧米文化だけはしっかりと定着して、娘カーラも麻薬にまで手を染める。こうして娘と心を通わせるまで母はたっぷりと愛情を注ぎ込む感動作なのです。
しかし終盤、学力低下のため奨学金をカットされる息子マイケルが、母娘のケンカを次女に見せまいと抱きかかえるシーンで思わず彼に感情移入してしまったおかげで、周囲が号泣しているにも関わらず細々と感動している自分がいた。息子に共感してしまったため、ちょっともったいないことをしたと反省した。
1970年代に流行ったフレディ・アギラーの「息子(ANAK)」という曲をモチーフに作られフィリピンで大ヒットしたこの映画。母と娘の愛に感動したい人たちのために多くの人に見てもらいたい。
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