ビロウのレビュー・感想・評価
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戦慄の潜水艦パニック🌀?????
第二次大戦中にイギリスの病院船をドイツの輸送船と誤認して魚雷攻撃してしまったアメリカのタイガー・シャークという潜水艦の3人の上級士官たちが自らの過ちが露呈して、昇進や叙勲のチャンスを失うことを危惧したために、生存者の救助を始めた艦長を共同して殺したことを隠蔽し、艦長日誌を捏造して病院船はUボートにやられたとウソをこいて航行を続けるが、機雷やフック攻撃にあい、不具合が次々と起こり、船員たちは不安に駆られ、士官たちも疑心暗鬼に陥り、殺された艦長の怨霊によるホラー仕立ての展開が延々と続く映画。
助けられた看護婦クレア役のオリビア・ウィリアムズ以外、男優たちは知らん顔ばかりなので、眠くなるし、エンディングを迎えてもよくわからなくてモヤモヤ。何度も見返す気はしない。
マンタの群れは出てくるけど、サメやクジラは出て来ません。
オリビア・ウィリアムズは清楚過ぎて、看護婦クレアのお色気シーンはこれっぽっちもありません。
助けられた唯一の負傷兵はドイツ兵とか、映画イングリッシュ・ペィシェントの影響でしょうか?
謎解きはすべて若い新米のオデル少尉とクレアのセリフで明かしてしまうので、つまりませんでした。
欲に狂ったブライズ大尉は最後までクソヤロウでかえって好感もてました。
キャラメルポップコーンのオマケのフィギュアを集めていたひげのレーダー要員は生き残りました。戦争中でも余裕のアメリカ。
お金かけている割に残念な映画でした。
テレビ東京の午後ロードの録画を観賞。キャッチコピーは、「戦慄の潜水艦パニック!」でしたが、それでいいんでしょうか?
病院船の呪い?
潜水艦映画には外れが少ないと言われているので鑑賞、ところが潜水艦が海底に閉ざされた密室であることや、女が船に乗ると海の神様が嫉妬して災いが起きるぞと言う船乗りの迷信を巧みに使ったホラー映画でした。
次々起こる不慮の事故は最初は殺された捕虜の祟りのようでしたが、途中から非業の死を遂げたという艦長の亡霊のようにも思えてきました、かと思えば建造時に事故死した工員の死体らしき話も出てきたり、この船はどれだけ祟られているのかぞっとします。
結局は病院船の沈んだところにおびき寄せられるところから、最大の祟りは味方の誤射により沈んだ病院船の呪いの方だったのでしょうかね。
単に祟られた潜水艦の悲劇では馬鹿バカしすぎると思ったのでしょう、船員がたびたび錯乱するのですが、それらはバッテリーから漏れた水素やCO2による幻覚と劇中で説明してシリアスさを保とうとしていますが亡霊映像はばっちりですのでマッチポンプ。
サスペンス風にも見せたかったのでしょうが無音潜航中にいきなりベニーグッドマンが響き渡るなんて妨害工作としても突飛過ぎ、あれこれ盛るのは良いですが不可解な出来事の説明がつきませんからやっぱり怨霊ものに帰着してしまいます。
少ない戦闘シーン、結局やられるばかりで魚雷は一発も撃たない戦争映画、それでもお決まりの爆雷攻撃の他に巨大なイカ釣り針のようなフックで潜水艦を切り裂くという技は初めて知りました。誤認としても側壁に大きな赤十字の描かれた病院船を敵艦と見間違うのはお粗末すぎませんかね、後味の悪い幕引きでした。
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