オールド・ルーキーのレビュー・感想・評価
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父と息子は壁であり夢なのだ
なにしろ実話がもとなだけに、主人公が改めて夢を追いかけるのに躊躇する、その重みや大変さが良く伝わってくる。
この映画は単純に、オジサンが子どものころからの夢をかなえるサクセスストーリーとおもいきやそれだけではなく、三世代にわたっての父と息子の姿を描き出し、こころに沁みる感動作になってる。
父と息子という関係は難しいのだなあ。
幼い息子には父という姿や存在がすでに憧れや夢であり、いつかは越えなければならない壁であり。
父からすれば重荷でもあり奮起させてくれる様々なプレッシャーであったり、育つ姿には夢を重ねるかもしれない。
お互いの思惑が重ならないとなかなか理解もしあえない。かといって100パーセントキライでもなく…。ああ、とにかくめんどくさい関係だ。
この映画のように互いの尊敬をもって認め合えるのが理想。
そこに至るまでの道は険しかったけど。
劇中に選手をやめようとする主人公に妻が「その選択は一生後悔しない?」と問う。
迷った時にはこの言葉を思い出したい。
「今辞めたらあの子に何て言うの?」
すごく面白かったです! 当時デニス・クエイドにハマり始めた頃でしたし(笑) 悪人が出てこないのも良かったです! 子供連れで入団テストに行くシーンとか、道路に設置してある速度計?にボールを投げて一旦速度が出た後に本当の速度が出たのを本人が気づいていないシーン好きです! レイチェル・グリフィス、いい奥さんだった(笑)
単純
レイチェル・グリフィスが美人だから観れた。
というのは冗談で、、、
実話をもとに丁寧に作られたのだろうが、主人公の実力が最初からスゴイのは納得できないというか、現役時代にももう少し触れてほしかった。
主人公の内面の問題言えば父との仲。最後以外嫌われ続けて最後に打ち解けるという展開だったがこれがメインストーリーと言い難い。奥さんの反対もストーリー途中で解決しちゃうから、これも違う。結局、主人公がたまたま受けたテストで合格しちゃって、メジャーデビューしたっていうこの実話そのものの再現ビデオ見ているような感じになってしまってる。
実話だからいじれないにしろ、もう少し「成長」の部分が足りない作品。
話自体は感動話なのになんかもったいないと思った。
実話スポーツ映画では、幸せの隠れ場所のほうがそういう点を抑えてて「ヒューマンドラマ」だったと思う。
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