劇場公開日 1940年5月

「キャグニー&ボガート共演の感動作」オクラホマ・キッド たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0キャグニー&ボガート共演の感動作

2022年10月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ジェームズ・キャグニー、ハンフリー・ボガート共演作の映画。
一応、西部劇であるが、二人が共演した幾つかのノワール映画の雰囲気が出ている。

自分が大好きなノワール映画(サスペンス映画)の本で、何度も読んでいる愛読書「さらば愛しきサスペンス映画」(川本三郎さん×逢坂剛さんの対談本)で語られている【ジェームズ・キャグニーとハンフリー・ボガート共演作における共通点】が、本作でも見られて楽しい。

さて本作、自分は愛読書によって結末は分かっていたが、それでも感動させられる見事な人間ドラマであった。
冒頭、黒づくめのいかにもワルの男マッコード(ハンフリー・ボガート)が子分を連れて、町の人々に配られるはずだった大金を強奪する。しかし、マッコードが大金を手にして現場を離れるところを、一人の男が襲って、彼らが強奪した大金を強奪する。その男がオクラホマ・キッド=ジェームズ・キャグニー。

そして、オクラホマの開拓期、チェロキーという小さな町での出来事が描かれる。
指名手配されているオクラホマ・キッド、彼の実兄との関係、彼の父親がマッコードの陰謀の被害者となったり、本作のマドンナ的存在のジェーン(ローズマリー・レイン)の恋愛エピソードなどを描きながら、アチコチで見られる拳銃による決闘は面白い。

終わり方も[粋]を感じる佳作であった。

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たいちぃ