恋のページェントのレビュー・感想・評価
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光 と 影
プロイセンのゾフィー(ディートリッヒ)が16歳で ピョートル大公(後のピョートル3世)と政略結婚させられ エカチェリーナ2世になるまでが描かれる 異国ロシアでは驚くことばかりで ディートリッヒが大きく目を見開いてばかりいるのが おかしいが やがて妖艶な皇后へと変身してゆく 歴史的な細かい考証などは あんまり気にしてないみたいな映画で 宮殿のグロテスクな装飾などにみられる 監督の表現したロシアのイメージが面白かった (迫力あり) 夜の皇帝ことアレクセイ・ラズモフスキーを演じる ロッジは偉丈夫でアレクセイのコサック出身の出自も感じさせた ダイヤモンドをちらつかせているのは 寵臣(愛人)のひとり、グリゴリー・オルロフで 〈オルロフ〉と呼ばれている大きなダイヤモンドを エカチェリーナに献上したことでも有名なのを知った アレクセイ役だけでなく、オルロフ役(ギャビン・ゴードン) ドミトリ役(ジェラルド・フィールディング)なども 端正な俳優が選ばれているが それと対照的な大公役のサム・ジャッフェの怪演にびっくり スタンバーグ監督の構築した世界は面白かったが 亡くなったピョートル3世が ちょっと浮かばれないかも……
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