ミネソタ無頼のレビュー・感想・評価

中年太りで、老眼になりたてのかっこ悪い爺さんガンマンのレ・ミゼラブル見たいな話。
全くの勧善懲悪で予定調和な話だが、コルブッチはいつでもひとひねりするのが素敵だ。
昔、テレビ(マカロニ・ウエスタンの特集番組)で見たような気がするが、はっきりしない。
それは兎も角『真昼の決闘』を見ていたら、我が親父が『そんな甘っちろい西部劇見るなら、マカロニ・ウエスタンのほうが面白い』って、教えてくれた。真剣に決闘するゲーリー・クーパーに違和感を覚え、僕にとっては、決闘や戦闘がエンターテイメントと解釈するようになった。臆病者の平和主義者だったのだと思う。現在はそればかりでは無いが。当時は、まんまと親父の影響を受けてしまったのである。全く良い親父だった。
この映画絶対にゲーリー・クーパーを意識していると思う。かっこいい！

冤罪で服役していたミネソタ・クレイが脱獄、目を患っており、見えなくなる前に真犯人を明らかにしようとする。
真犯人のいる町は二つの強盗団がせめぎ合っていた。
面白いマカロニウエスタン。

久しぶりのマカロニウエスタン鑑賞。やはりイイね。
コルブッチはレオーネに比べ過小評価されてる感じが本作を観るとわかる。どちらかと言うと「マカロニ・ウエスタン」の定義をキチっと作ったのはコルブッチだと思える。今作と「続・荒野の用心棒」「殺しが静かにやってくる」は必見です。
クライマックスでの小道具の使い方に脱帽。
でも、悪女キャラの扱いが自分的には・・・
評価は3.５だけど3.75を点けたい。（じゃあ、4にしろよ！）