ジャスティス(2001)のレビュー・感想・評価
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どんでん返し的な作品
カメラワークと演技がいい。サスペンス要素もあり見応えがあった。
終盤、徐々にネタばらしが始まるので最後は衝撃を受けるほどの驚きはないが、違う意味というか方向で驚いた。納得しかねる展開でスッキリしない。
夜のシチュエーションが多いため、画面が暗いのも不満。
重厚感ある作品
地味なストーリーかもしれないけどとっても良かったです
ブルース・ウィリス演じる大尉、味方でありながら相反する立場のコリン・ファレル演じる中尉、テレンス・ハワード演じる下仕官から差別を受ける黒人少尉、敵でありながら良い人のドイツ軍の上官、この方達がこの作品を良いものに仕上げていたように思えます
邦題になってる「ジャスティス」、この作品で描かれる正義とは何なのか、真相を求める中尉の事なのか…
それより軍人としての誇りの方がテーマのように思います
ブルース・ウィリスの渋さ爆発でカッコ良すぎました
たかだか60年前の人種差別のひどさに驚き。 日本人としては実感とし...
たかだか60年前の人種差別のひどさに驚き。
日本人としては実感としてつかみきれないけど、やっぱりAfrican Americanが大統領になるというのはものすごいことなのだと再確認。
ストーリー的には、ハート中尉よりマクナマラ大佐のほうがやっぱり上手だったということですかね。
列車で護送中、連合軍の戦闘機に攻撃される。貨車の中に連合軍捕虜が...
列車で護送中、連合軍の戦闘機に攻撃される。貨車の中に連合軍捕虜がいることを知らないためだが、この攻撃シーンがすごい迫力。「皆で“捕虜”の一文字を作るぞ!」と仲間たちが集まる。POW。Prisoner of Warという短い言葉が彼らを救った。
収容所は『大脱走』のような明るい雰囲気などない。雪も多い極寒の12月という時期もあるが、いきなりの絞首刑シーンなのだ。そして「燃料集積所はどこだ?」と拷問に耐えぬけなかったハートの苦悩。イェール大学2年なのに弁護士役をまかされた苦悩。そしてブルース・ウィリス演ずる大佐がまた威厳があって怖い。しかも証言次第では、宿舎内の抜け穴のことがばれる怖れもあるのだ。
殺された兵士ベッドフォードはトンネルでの脱走をチクろうとしてたので殺された!黒人のスコット少尉はスケープゴートだったのだ。35人を脱走させることと黒人青年1人の命を天秤にかけなければならないハートが最後にとった行動は・・・
ツッコミどころはいっぱいある。とにかく軍法会議中に脱走させるという計画。残された者の立場は?しかも終戦が近いという情報はウィリスの大佐も知っている。何しろ法廷に参加してた者たちは脱走できないのだ。ハートが「私が殺した」と最後に告白するのもわかりやすいし、それを大佐がほっとくわけがないことも・・・辻褄は合うがカッコつけすぎだ。
収容所内の戦争
舞台はWWII 1944-1945のナチスconcentration campです。
収容されたアメリカ黒人捕虜殺害に関する軍事裁判を、camp内で連合国軍が取り仕切り、ナチスが傍聴席に座るという構図。
ナチスの非道は言語道断ですが、戦時中は勿論、つい最近まで黒人の人権を認めていなかったアメリカを皮肉っています。
随分捕虜が優遇されていて、ナチスの大佐も良識ある一軍人として描かれており、ヒーロー的扱いになるアメリカMcNamara大佐のカリスマ性がイマイチ伝わって来ません。プロットは悪くないと思うのですが…サスペンス色を追求する余り、どっちつかずになってしまった感があります。
一見良い人も悪い奴だったりするし、逆もしかり、人は見かけによらないねという、恐らく作品が意図するテーマとは違う感想を持ちました。
分からん。。。
地上波でやってたので鑑賞。第二次世界大戦末期のドイツ軍捕虜収容所の話。
ブルース・ウィルス演じるマクナマラ大佐は、お坊ちゃん将校の中尉を認めず、やっかい事を押し付けてくる。そんな中、黒人差別から起こる殺人事件が起こる。黒人将校の弁護士役になった中尉は、大佐が隠密に進めてきた作戦を知りながら、無実の黒人将校と全ての米兵捕虜のために、自分が犠牲となる事を選ぶ。それを知ったマクナマラ大佐は、中尉を認め、自らの身をささげる事に。。
この映画、微妙なニュアンスが分からない。
ストレスが溜まる・・・・・
3日間の尋問で口を割った中尉。これってやっぱり軟弱なの?
捕虜収容所で初めて大佐と面談。大佐は何を感じとったの?
引きずる足のクローズアップは、何を示唆してるの?
中尉は、最初は軟弱だったけど、徐々に逞しくなったって事?
だとすると、そのきっかけは何?正義感?
ドイツ軍大佐とマクナマラ大佐、最後に両方負けだと言ったのは
何故?一方は武器庫を破壊され、一方は死ななくてはならなく
なったから?
あからさまな人種差別、エリート差別、軍隊での階層、いつも思うが、こういうのが絡むと、なかなか理解出来ない。平和ボケかな。。。
ドイツ捕虜収容所って
あんなにフリーダムだったのかな?戦争モノかと思いきや裁判モノ。キャストのキャラがブレまくっている。しかしストーリー展開はミステリー的面白さがあった。地味に豪華な俳優陣の好演によって成り立っているといえる。
誇り、犠牲、死の意味
ナチスの捕虜収容所における物語。
様々な立場と物語が複雑に関係し
ラストへの納得感を醸成する。
ナチスと連合軍捕虜
上官と下士官
黒人と白人
密告者と被密告者
便利屋と利用者
これらの対立関係をうまく、
脚本に組み込んである。
また、最後に本当の正義とは何か?
この答が描かれている。
個人的には満足感あり。
納得感は十分でした。
面白かった。
悪くないのだが設定に少し疑問がある
総合:70点
ストーリー: 60
キャスト: 75
演出: 75
ビジュアル: 70
音楽: 60
ドイツ軍の捕虜収容所において、味方からすら差別される黒人兵士と、この基地内においてはある意味ユダヤ人を差別するドイツ軍よりたちの悪い南部出身のアメリカ軍兵士。
最初はこれにまつわる基地内の殺人事件の話かと思えば、あまりに頑ななブルース・ウィリス演じるマクナマラ大佐の態度から、だんだんとそうではないことがわかってくる。黒人士官の弁護を命令されたコリン・ファレル演じるハート中尉の正義感と、マクナマラ大佐の本当の思惑の違いが交差する。二人の目的の違いと、それにかけるマクナマラ大佐の生き様が見所である。
しかし疑問に思うのは、何故マクナマラ大佐は部下の命を懸け策略を巡らし秘密工作をし、これほどにまてして彼の目的に執着するのだろうか。一時期は欧州全域を支配したドイツなのに、連合軍の反撃によってドイツは各地で敗退を続けた。ハート中尉はドイツの目と鼻の先といってもいいベルギーで捕虜になったくらいである。連合軍がドイツ軍を打ち破ってドイツを降伏させるのが近いのは誰にでもわかることである。
だから暫く我慢していれば連合軍によって自分たちが解放されるというのは、明白な事実として理解されているはず。実際に映画でも三ヵ月後にはドイツが負け捕虜は解放されるといっている。弾薬製造工場の爆破はもちろん意味があることであるとはいえ、この状態でそこまでの危険を冒すのは、何か特別な思いがあるのではないかと想像する。例えば骨の髄まで軍人であるマクナマラ大佐が捕虜となったことを恥ている。だから部下の命を犠牲にすることも厭わず何かしらの反撃をしなければ面目がたたず気がすまないとか、終戦後の昇進に響くとか、ただ単に何もせずに受身のまま味方から解放されることを潔しとしないような何かしらの思惑があったように考える。
そうでなければ彼の異常な執着心の強さの原因が納得が出来ない。ただ待っていれば部下共々解放され生きられる。だが行動すれば自分も部下も死ぬかもしれない。その状況であえて後者を選択するのは何故? だから彼のこの執着心がどこから来たのかをもっと描いて欲しかった。弾薬工場を放っておけばその武器によって味方の部隊がやられるかもしれないというのは、後付の言い訳に聞こえてならない。
それとあれほど大量の爆薬はいったいどこから来たのだろうか。いくら看守と取引をするといっても、あれほど大量の爆薬を捕虜に与えるほど馬鹿なドイツ軍看守はいないだろう。靴と爆薬の違いくらいわかるはずである。身分証明書やドイツ軍の制服もそう。あまりに気前良く彼らの欲しいものが大量に揃い過ぎているのも疑問に感じる。
また爆破された工場ではドイツ軍兵士も死んでいるはず。これだけのことをやっておいて、自分の命1つで部下の命を全員助けてもらうという都合のいい取引が成立するのもちょっとなあと思った。
ブルース・ウィリスはドイツ人の母親をもちドイツ駐在のアメリカ軍兵士の父親との間にドイツで生まれたアメリカ人なんだそうで、このような役を引き受けるのはどういう心境だったのだろうかとちょっと邪推する。
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