es エスのレビュー・感想・評価
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清々しいほどに狂気に満ちて
実際に禁忌となった監獄実験。
概要を読むだけではイマイチ?で、
ふーんそんなもんなの?
本当に?
危ないもん?
時と場合によるんでないの?
な感じで観ましたが。
人間の理性のタガなんて脆いんだなと、うっすら恐怖を感じるほどに、確実に、性悪説的な部分が露呈し支配していく。
露呈のプロセスが、ゆっくりと、確実に、なのに
時間スパンでみると、たかだか1日単位で劇的に変わる。
そんな精神感覚と時間感覚のギャップがさらにうっすらとした恐怖を掻き立てる。
そんな映画でした。
毎回観るたびに途中同じような所で集中力がなくなるけど、その残念さというか詰めの甘さもひっくるめて、人生の中でかなり上のランクに「居座っている」お気に入り映画です。
怖い
よくわからないけど、実話が基になっているのだろうか。もっと実験の謎に迫るみたいなのを想像していたら、あくまで通常の実験の中で壊れていく人間の理性を描いていました。
やはり、看守と囚人という役割を与えられれば、人間どうしても権力というものに翻弄されるのでしょう。それが金というものを超越してしまうのか、それは実際にそんな状況にならなければわからないけれど、無理のない設定でよかったです。
絶対やりたくない
極限状態での人間の心象心理を実験、という映画です。
最初は和やかな雰囲気で始まりますが、徐々に囚人看守とも狂気に満ちていく....恐ろしい映画でした。
最後の脱獄はちょっとミッションインポッシブルっぽくて楽しかったです。
でもち〇こが出てきたのが少し不快でした。
清々しいほどの凶気
一般人被験者を囚人役と看守役に振り分けて生活させる
心理実験のお話。
2週間の拘束で約25万円の報酬という高条件に、
さまざまな男たちが集まる。
ただし、囚人役には人権も自由もない
それが注意事項。
看守役は看守に、
囚人役は囚人に、
みるみる〈なりきり〉、
衝突し、
そして禁止された暴力がはびこり、ついには血が流れる。
***
1日でこんなにも人は変わるのか!
看守役になった男たちの変貌。
囚人を従わせる快感に酔ってる感じ。
囚人役になった男たちの変化。
看守の抑圧に対する反抗と服従。
それぞれのグループの一体感がすごく高まる。
俺たちは看守だ
俺たちは囚人だ、みたいな。
ただ、「役」が与えられただけなのに、
「実験を終えてみんなで報酬をもらおう」と言いつつも、
自分の役を邪魔する奴は許せない。
特に、力を持った看守たちの凶気が目立った。
主人公が囚人役だから尚更。
「お前、臭いぞ」
気にすること言われたら、プッツンきちゃうのって
真面目な人なんだよなぁ!
そして根に持つんだよなぁ!
普段はおとなしいのに、急に切れて暴れて窓割っちゃう奴
中学の時とかよくいたよなー
こんな奴、いたいた!
って登場人物が今まであった人に置き換えられて面白かった。
タレクが音と光を遮断する小さな箱に閉じ込められたところで
きゅぅ~ってなった!
怖い。
武器を向けられたり、縛られたり、おしっこかけられたり…
色々な痛みとか屈辱とか受けてたけど、
これが一番怖いと思った。
ぞくぞく~ってした!
出られない!聞こえない!見えない!
もし誰も出してくれなかったら…
もし火事になったら、とか
もし地震が来たらって想像してきゅぅ~ってなった!
のに!!
箱の中にドライバーあって、箱を壊して脱出してちょっとかぽーんとした。
うーん…
シュタインホフに助けて欲しかったけど…
その後の彼は頼もしかったからいっか!
主人公タレクと恋人ドラのストーリーが合間合間に挟まれたけど、
時系列がわからなくて、最初は???だった。
囚人役になって辱めを受ける今のタレクと
普段のタレクとの対比になっていたのかな?
落差?
タレクに自分を取り戻させるもの?
ドラそんな重要な役するとは~
グリム博士に頑張って欲しかったなぁ~
年齢不詳グリム博士!
将来教授と結婚するの?
まさか研究者も巻き込まれるとはなぁ~
セキュリティ弱!
うーんと、
とりあえず人間はよくも悪くも単純!
死人が出るし、後味よくない映画だけど、
私はそんな人間の凶気が大好きだから、
楽しかった!
むしろ清々しい凶気!
みんなそれぞれ日常でも
自分の「ロール」を演じているのかな?
役がないと生きていけないのかな!
なりきるコト
人が狭い空間で役割を与えられて過ごすと、その場に居る被験者は普段の個人とは別の人格が形成されてしまうという実験内容は衝撃的だった。
これは71年?にスタンフォード大学で行われた心理実験がモティーフで、映画では死者が出ていたが、実際にも心理実験による負傷者が出てきた事で2週間の実施予定が6日になるなど、内容はシンプルであるが危険な結果を生むサンプルとして有名である。
確かこんな感じでテロリストや宗教信者も養成されていると聞くが、この方法は、個人にコンプレックスや心の闇があれば尚のこと効果があり、やがてその個人がリーダーとなり行動していく事で、最終的には周囲にも伝染しエスカレートしていくのかなと、作品を通じて感じられた。
お気に入りのキューブシリーズではトラップという要素により精神が崩壊していくが、このesは人の心と行動が役に"なりきる"ことで自然な洗脳が成立する恐さを味わう事ができる。
人間のもろさ
人間ってほんとに弱いなーって思った。
自分を正当化する為に人だって殺せるんだし。
お金の執着はほんと一番怖い。
映画は極端だけど、社会でも同じような現象が少なからず起きてるんだと思う。
人間の欲には際限がないし。
設定的に不透明な部分とか、ここ必要なの?ってとこもちょこちょこあったけど
ドイツ映画にしてはキレがあって面白かったと思います^^
人間とは役割を演じる生き物である
過去に実際に行われた心理実験を基にした作品です。
実験の被験者として集まった一般人が
看守役と囚人役の2グループに分けられ
2週間の模擬刑務所での生活を始めます。
それぞれの役割を演じているうちに、
徐々にエスカレートしていく言動。
環境さえ与えられれば、簡単に別の人格(役割)になってしまうという
人間の心の脆さ・怖さを存分に味わえる作品です。
結局、人間って常に「自分」という役割を演じ続けている生き物
なのかも知れませんね。
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