「身構えすぎたか」es エス UNEmiさんの映画レビュー(感想・評価)
身構えすぎたか
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大学時代に心理学の授業で、「学生を看守役と囚人役に分けて、1日8時間模擬刑務所で生活させる実験をしたことがあるが、参加者が行動や日常生活に異常をきたし、その後、この手の実験は禁止された」と聞いた。
実際の映像(面談シーン)を見せられたような気もする。
あまりにも強烈な話だったので、ほとんど記憶にない心理学の授業で、これだけは覚えてた。
その実験が映画化されたと知り、ずっと気になってたものの、見るのが怖くて手が出せなかった。
やっと、覚悟を決めて見てみたら、少し拍子抜けした。
映画の中では、先生に聞いていた話とは異なり、参加者は一般募集した様々な職業の人で、24時間ずっと模擬刑務所にいるというものだった。
看守役の人間は、人を管理・統治できる快感から暴力的になり、囚人役の人間は、その恐怖に狂いだす。
人間がいかにその「環境」と「役割」に左右されるかは、見ていて寒気がしたが、それぞれが狂いだすあたりのリアル感に欠けた気がする。
一人で見ても耐えられるレベルの映像になっていたのは助かったけど。
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