「何がどうなっているのかという疑問が多々わくけど…。」燃ゆる月 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
何がどうなっているのかという疑問が多々わくけど…。
今年181本目(合計832本目/今月(2023年6月度)6本目)。
シネマートの、5月から始まっている「韓国映画祭り」の中で選ばれていた一作です。
…といっても、2000年の映画のようで今とはクオリティも違うしパンフレットもなければ公式HPもないので(2000年当時には、まだ個人が「ホームページ」を開くIT文化があり、そこから個々見られた方の感想はわかる)、何がどうなっているのか…というところです。
趣旨的には、古代の朝鮮半島(正確性を期すためにこの表現にしています)をテーマに、2つの部族がアクションで戦って…という趣旨のものなのですが、この「古代の王朝」というのが架空なのか実在するのか不明なのですが、とにかく聞きなれない固有名詞が異様に多く(当然、ソウルだのプサンだのといった固有名詞は一切出ない)、かつ、実在したかどうかも謎なので後で調べようもないという、「何がどうなっているのか…」という、「一度見ただけでは感想が書けない」(かつ、正規料金扱いなので、2回も見に行くのかという疑問も…)変な映画です。
なぜにシネマートさんもここまで感想が書きにくい映画をチョイスしたんでしょうか…(2000年ごろでも、1950~2000年ごろの韓国(北朝鮮)を描くものであれば判断もできますが、この映画を理解するのは、韓国の自国史を学習した当事者でないと無理?そもそも架空王朝な気もするが…)。
※ ただし、まぁ突っ込んではいけないと思うのですが、世宗大王のハングル制定よりもはるか前のことなのに普通にハングルによる韓国語が話されていたりと変です(まぁ、古代朝鮮語をどうこう議論する映画ではないのは明らかですが…)。
総じて「何を言いたいのか、映画の趣旨は何なのか」が全くもって不明ですが、一般的にシネマートさんで扱われることが少ない、古代朝鮮の歴史(ただし、実在したかは不明)という「特殊な分野」を扱った、という点は理解は可能です(ただ、本当に字幕は理解できないので、アクション映画と見る向きしかなさそう)。
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(減点0.4/理解が著しく困難)
・ パンフレットがないのはまぁ仕方がないですが、それならそうでシネマートさんの(この映画はシネマートさんの韓国映画祭りなので、シネマート以外では放映されていない。ただし、2000年当時はいろいろな映画館で放映されていた模様だが、20年もたっている今、なくなった映画館のほうが多い)ホームページに詳細を載せるとか何とかしないと、本当に???ではあります。
ただ、実在したかどうかは別にして、明確に古代朝鮮を扱った映画というのは少ないのは確かで、(史実かどうかは別にして)触れられた点は良かったです(実際に韓国映画で出る歴史の範囲でいうと、「王の願い、ハングルの始まり」のような李氏朝鮮くらい以前がとりあげられることは稀?(もちろん、韓国国内でしか放映されない映画は除く))。