「とんだ“トレーニングデイ”」トレーニング デイ s_eyesさんの映画レビュー(感想・評価)
とんだ“トレーニングデイ”
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はっきり言ってあまり期待せずに見た。があまりにも意外で、というか展開が予測できず唖然とした。おそらく主人公と同じように感情が推移したが、それでもよくわからない。
何が正しいのだろう。私も主人公も、この職業についてさほど知らない。だからこそ前半の流れに、アロンソの捜査、行動、言動や考え方に圧倒されて、そういうものなのか、と嫌々受け入れようとしていた。また、主人公ジェイクはこの世界に入り込み、アロンソのように時には違反も、殺しもやるような冷酷な捜査官になっていくのだろうと考えが浮かぶ。
しかし途中から何やら雲行きがあやしくなる。アロンソは行き過ぎている。友達のように親しくしていた人間を殺したり、仲間を撃ったり、金をせしめたり。このあたりでようやく私もジェイク同様反抗心をむきだしにするようになる。そして目まぐるしくラストへ。
はっきり言って、最後へ向かう流れとかは陳腐だと思えた。そこは。
でもこの映画で面白いのは主人公の心の動き方なのだと思う。実際自分がこの世界にほうり込まれたら、その色に染まってしまうのではないか?
だけども主人公の反抗によって、正義や悪といった考えに疑問が生じた。その流れが魅力的だと思った。ただのアクション映画では終わらない。
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