「La traviata / Act 1: 乾杯の歌~歌劇『椿姫」よ...」失われた週末 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
La traviata / Act 1: 乾杯の歌~歌劇『椿姫」よ...
La traviata / Act 1: 乾杯の歌~歌劇『椿姫」より
このオペラを
初めて見ると、最初にこの有名な曲が登場する。
でも、その後の方がこのオペラを傑作にしているのに。
さて、この映画を見て、我が親父が言っていた。『馬鹿な男だね。後先考えずに飲むから悪い。幻覚が現れるまで、飲むなんて』
親父は大酒飲みだった。しかし、朝酒は飲まないと決めていた。お陰様で『PLAN75』が近づいても酒を飲んでいた。彼の不規則正しく飲む作戦は成功したかに見えた。所が、まさに『PLAN75』の年に脳溢血になって倒れた。前の日に酒を飲んでいたようだ。さて、実はそれで死んでしまえば良いのだが、半身不随になったのである。つまり、寝たきり。そして『PLAN75』を考えた人には怒られるだろうが、それから5年も税金の無駄遣いをして、生きてしまったのである。その親父の言葉が『もっと早く酒やめていれば良かった。』である。
私がこの映画を見て気になった事は、あんなに沢山物があって、何故タイプライターを質に出そうとするのか?と言う事と、カーネギーホールでブラームス、ベートーヴェン、ヘンデルってどんなプログラムだったのか?と言う事と
看護師が『これを飲みなさい』って差し出した薬のような物が実は『ダブルのウィスキー』なのでは?って事と
アメリカのタバコはこの頃フィルターが付いていたんだって言う事かなぁ。
さて、この映画を鑑賞して思う事は、アルコールの恐怖というよりも、物質とお金と言う経済のからくりの恐怖だと思った。つまり、お金が無いと何も買えない。街は華やかに着飾っているのに、金が無いと何も出来ない。そんな恐怖を感じた。それは資本主義とか共産主義とか関係無い。経済が金で動いているのは、イデオロギーとは関係無い。どちらも金で成り立っている。そんな印象をこの映画を見て思った。
こんにちは
私はビリーワイルダー監督作品が大好きで、殆どの作品を鑑賞しております。やはり映画は監督で観るモノかなと。山田洋次監督も大好きで全作観てます。