「【”美しく自由な彼女が、仕事人間の僕に齎してくれたモノ。”今作は、若きキアヌ・リーヴスとシャーリーズ・セロンが演じる男女の1カ月限りの切ないラブストーリーなのである。】」スウィート・ノベンバー　NOBUさんの映画レビュー（感想・評価）

■仕事人間でやり手広告マンのネルソン（キアヌ・リーブス）はある日、運転免許の更新試験場で答えをコッソリ教えて貰おうとして、トバッチリで試験官から３０日間試験を受けられなくなった女性・サラ（シャーリーズ・セロン）から、”アンタの所為で、一カ月間車に乗れなくなった。”と言われ、11月の1カ月だけ一緒に住むことを強制的に提案される。
　一度は断ったものの、大手ウインナー会社のプレゼンでしくじって会社を首になり、ずっと両親に会って欲しいと言われていた恋人にもフラれたことから、彼女の提案に乗ることにする。

◆感想＜Caution!内容に触れています。＞

・今作は、批評家からケチョンケチョンに貶されているようだが、私は結構面白く鑑賞出来たカナ。

・前半の、自由で風変わりなサラに振り回されるネルソンの姿が面白く、それまでつまんない傲慢な仕事人間だったネルソンが、広告の神と呼ばれる初老の男が、テーブルの上で水を溢したウェイトレスに、酷い言葉を浴びせて泣かせる姿を見たネルソンが、その男の仕事を断る姿などは、サラの影響を受けているよね。

・後半は一転して、サラが仕事で成功していた姉と関りを持たなくなった理由や、同居する男と一カ月しか暮らさない理由が明かされて行くのだが、この辺りをもう少しキチンと描くと良かったのではないかな、と思ったな。
　前半のトーンと、可なり変わってしまっている事に、違和感を感じた人が多かったのかもしれないね。

＜けれども、今作でW主演の若きキアヌ・リーヴスとシャーリーズ・セロンの姿は、そりゃあ、ヤッパリ魅力的なんだよね。
　それに、サラの事情が分かった時の、ネルソンの態度も良かったかな。じゃーね。＞