「誰かと関われる幸せ」小説家を見つけたら ミントユさんの映画レビュー(感想・評価)
誰かと関われる幸せ
クリックして本文を読む
グッドウィルハンティングの監督
そこに居てくれるだけで映画になるショーン・コネリー
アマデウスでサリエリを演じたマーリー・エイブラハム
でも私がこの映画を好きなのは、オーディションで選ばれたというロブ・ブラウンが、映画の中でどんどん輝きを増していく所。
そして、そんな若者と心から楽しそうに演技するショーン。
小さな鳥カゴのようなブロンクスの街で生まれ育った黒人の少年(ロブ)と、アパートの部屋から出ると人ゴミでパニックを起こす世捨て人の小説家ひねくれた老人(ショーン)。
教えを授けるつもりで家に迎えたが、互いに高めあえる友人である事に、ショーンの方が気づいていく。
議論で言い負かされた時のショーンの嬉しそうな顔が演技を超えていい!
自分に理解できないものを潰そうとする世間の代弁者として教師(マーリー)。過去に味わった挫折を導く糧ではなく才能を潰すことに使う。
こういう奴居るよ私の周りに、と笑いつつ、もしかして自分も地位がないだけで世間体の塊だよなぁと思ったり。
ほんのチョイ役でのマット・ディモンにウフッ監督ってばって思ったり。
平凡な毎日で十分満足な私は、この映画の主人公達のようには外の世界に羽ばたけないだろう。
でも見終わるといつも、生きるって一人ではなくて誰かと関わる事なんだよって肩あたりがふっと暖かくなる。
コメントする