劇場公開日 2001年3月10日

「【隠遁生活を送るたった一冊だけ小説を発表した天才的な文才を持つ男と、天賦の文学及びバスケの才能を得た黒人青年との交流を描いた作品。】」小説家を見つけたら NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【隠遁生活を送るたった一冊だけ小説を発表した天才的な文才を持つ男と、天賦の文学及びバスケの才能を得た黒人青年との交流を描いた作品。】

2023年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

■バスケットボール選手を目指す高校生・ジャマールには、隠れた文学の才能があった。
 偶然か運命か、彼は文学賞に輝くも文壇から消えた幻の作家・フォレスター(ショーン・コネリー)に出会う。
 ジャマールはフォレスターに導かれ、フォレスターもまた隠遁生活をしていた自身の人生と向き合っていく。

◆感想

・私はガス・ヴァン・サント監督の人間性を肯定した数々の作品を愛する者である。だが、この作品とは縁がなく、初鑑賞となった。

・隠遁生活を送る天才作家フォレスターを演じるショーン・コネリーと、若き文学才能あるジャマールの人種と年齢を越えた、関係性の構築の過程が鮮やかに描かれている作品である。

<ラスト、ジャマールが盗作疑惑を問われるシーンでの、それまで隠遁生活を送っていた、天才作家フォレスターの聴衆に語り掛ける言葉は、心に沁みる作品である。>

NOBU