ザ・ダイバーのレビュー・感想・評価
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デ・ニーロやグッディングの演技もよかったのに残念。
1950年代、黒人はコックか雑用係にしかなれなかった海軍。人命救助を行っても勲章を受けたのは同僚の白人。仲間だけではなく教官(デ・ニーロ)からも迫害され続けるが、一番になるため努力するカール(グッディング)。最も大切なのは仲間の信頼であるのに大丈夫なのかと思わせるシーンも・・・
黒人初のマスターダイバー、片足切断の憂き目に遭いながらも現役復帰など、感動させるところはあるんだけれども感動できない。軍隊モノということもあるのだけれど、もっと純粋に軍隊から切り離して救助隊として描けば良かったのかもしれない。
迫真の演技で魅せる勇気と感動のドラマ
世界で初めて海軍の黒人ダイバーとなった人物の実話を映画化。
人種差別の風習が残る時代、どんなに罵られようと夢を諦めない主人公と、意地でもそれを諦めさせようとする鬼教官。
強い心で夢を掴み取るも、彼には非情にも過酷な運命が待ち受ける……
ロバート・デ・ニーロとキューバ・グッティングJr'の白熱の演技により、ラストシーンは感動の涙が溢れます。
諦めない心の強さと、周りの人々の感情の変化が感じられる本当に素晴らしい物語。
黒人初のダイバーになろうとする男の誇りと、二人の演技
総合:70点
ストーリー: 70
キャスト: 80
演出: 70
ビジュアル: 70
音楽: 65
未開の地に踏み込むというのはとても苦難の道である。まして敵意を隠そうともしない四面楚歌の中、黒人がその能力を見せるというのは白人に喧嘩を売る行為である。黒人の分際で白人の領域に入ってきてはいけないのである。黒人は黒人の世界でおとなしく白人の下でひっそりと生活をし、つまらない仕事をしながら細々と生活をしていればいいのだ。
それでも彼は諦めなかった。いわれのない差別と虐めを受け、当たり前のことをするにも普通以上の忍耐と努力を強いられる。敵はいても彼を守る者はなく、訓練を離れていても常に緊張を強いられる生活。時には落ち込み憤慨しつつも、それでも己を信じて自分を貫き通そうとする姿に共感する。誇り高い男の生き様である。
嫌味ないけすかない教官のデ・ニーロ演じるサンデーと、困難に負けず自分の能力を証明しようとする開拓者のキューバ・グッディング・ジュニア演じるブラシアの演技が光る。本来は黒人嫌いの差別主義者のサンデーですら認めざる得なかったブラシアの能力と精神力、そしてそこから芽生える信頼と友情も見せ場。
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