「西部劇の装いをまとった、正義を巡る社会派ドラマ」牛泥棒 sugar breadさんの映画レビュー(感想・評価)
西部劇の装いをまとった、正義を巡る社会派ドラマ
昔 会社で教えられたことがあります。「組織で何か物事を決める時は、十分に議論を尽くし、最終的に決まった事には文句を言わずに従わないといけない」
本映画では司法手続きも経ず、法に照らすことなしに私刑に走ってしまったところが論外です。
しかし翻って今の世の中を見てみても、SNSによる同調圧力、キャンセルカルチャーが溢れかえり、さらに言うと法律をも逆手にとった「不正義」がはびこり始めているように感じます。
ろくでもない大統領は、法の下に定められた公正な選挙で選ばれた人物でもあるのです。先の教えに沿えば、国民は文句を言わず従わないといけないということになります。
本作が作られて80余年、民主主義、法の支配の限界を感じざるを得ない今日この頃です。
最後の手紙にあったように、人としての良心だけは最低限持ち続けたいものです。
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