「吹替版を観に行って大正解」わんぱく戦争 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
吹替版を観に行って大正解
念願叶ってスクリーンで観られました。
その時は画質イマイチで。
今回のデジタルリマスターの美しさは感激もの。
有名なセリフ、「嫌んなっちゃう、来なきゃよかったよ」("si j'aurais su, j'aurais pas v'nu")は、何回聞いても最高ですな。
このセリフの主/ちびジビュスを、エミリー・オスメントの吹替や、アニメ『焼きたて!!ジャぱん』和馬、二代目:野原しんのすけの小林由美子さんが当てていて、魅力倍増。
わざわざ吹替版を観に行って大正解でした。
吹替版が有楽町で朝の1回しかやってないのはもったいない。
なかなか過激な内容で、子供のする大人の真似=酒と煙草と戦争という、冷戦下にあった1960年代頭のフランスの世相があちこちに滲み出つつ。
家具や家電、コンバインなども個人的には見所のひとつ。
(原作『ボタン戦争』では、作者の子供時代を描いたはずだからもっと昔だろうけれども)
動物虐待に親の過剰な子供への暴力、子供たちの全裸、暴力(戦争)のエスカレートなど、今だと撮れなさそうな気もするシーンが満載(10年くらい前にリメイクがあったみたいだけど)。
それでいて、微笑ましく見られるのは、根底に子供ならではの無邪気さと、本当の意味で憎しみ合ってるわけじゃないシーンの多さかなと。
うさぎのために一時休戦ってくだりは大好きです。
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