「机を重ねた上でのアクションは、「龍の忍者」を思い出しました。」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
机を重ねた上でのアクションは、「龍の忍者」を思い出しました。
清朝末期の混乱期、新興宗教の暴動と革命騒ぎに巻き込まれた武道家の活躍を描く物語。
ジェット・リーが黄飛鴻を演じたシリーズ2作目ですね。
百蓮教や孫文など、歴史上の著名な言葉が並び興味を引き立てます。
ストーリーはその百蓮教の乱と、革命を防ごうとする官憲との攻防の2本立て。ただ、この2本立ては失敗でした。物語に深みはもたらさず、ただ軸が曖昧になっただけでした。官憲を明確なラスボスにして、百蓮をその手先とするような創作であれば、もっと面白い展開になったように思えます。
クンフーアクションは前作と同様の評価。クライマックスのジェット・リーの迫力は流石だと思います。それでも、映画全体を通して、ワイヤーアクションや無駄な小道具が多く、面白みを感じさせません。机を重ねた上での攻防は「龍の忍者」を思い出しましたが、「龍の忍者」の方が完成度は数段上のように感じました。
当然、評価は厳しめです。
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