罠 ブルーム事件

劇場公開日:

解説

'25年のドイツを舞台に、ある失踪事件が人種差別へと発展してゆく恐怖を描いたサスペンス映画。監督はエリッヒ・エンゲル、脚本はロベルト・アドルフ・シュテムレ、撮影はフリーデル・ベーン・グルントとカール・プリンツナー、音楽はヘルベルト・トラントウが担当。出演はクルト・エアハルト、カリン・エヴァンスほか。

1948年製作/東ドイツ
原題または英題:Affaire Blum
配給:独立映画センター
劇場公開日:1989年3月11日

ストーリー

'25年、失業者あふれるドイツ。ユダヤ人の大工場主ブルームの脱税を発見し、クビになったと語るブラッツァー(アルノ・パウルセン)は、新聞の求人広告に応募するが、その相手のガブラー(ハンス・クリスチャン・ブレッヒ)は、就職の際の保証金詐欺をたくらんでおり、彼はガブラーに殺されてしまう。やがてブラッツァーの家族から捜索願いが出され、ガブラーが彼の自転車を友人に売っていたこと、また彼の小切手帳を持っていたことにより、逮捕される。警察はガブラーの言い逃れの中で、ブルーム商会の脱税を知り、ユダヤ人弾圧のために社長のブルーム(クルト・エアハルト)をこの事件の殺人犯人にデッチあげる。確かな証拠もないまま裁判にかけられたブルームは、そのまま罪に問われるが、ガブラーの婚約者クリスティーナ(ギーゼラ・ドローヴェ)の証言で真実が明らかにされるのだった。

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