「楽しい作品」私のように美しい娘　あま・おとさんの映画レビュー（感想・評価）

女のしたたかさ、逞しさ。なんだかんだ言いながら彼女に翻弄される男たち。ここまでやると痛快。
男もいろんなタイプが登場しバラエティ豊かで、なかなか贅沢で飽きない。そしてスタニスラスが変容していく様が全体の軸となって、しっかりしたつくり。
中味は、男からみれば＜女って、こわっ＞という内容になるのかもしれないけれど、私からみると、カミーユは、ある種カッコイイというか…＜凄いわ〜姐さん♡＞と称賛したくなるような憧れに近いものを感じさせるキャラでもある。女の弱さを逆手にとりうまく生きたい、カッコよく行きたい…女のそんな欲望を刺激する(笑)　＜わたしのように美しい娘＞…そんな自画自賛のノリでいた方が、世の中うまく渡れるかもしれない…。

上手にまとまっていて男女ともに楽しめる作品になっているように思う。
それから、このベルナデット・ラフォンという女優さん、役にハマっていて良い感じ。