「低予算エスエフ傑作」惑星ソラリス laikaさんの映画レビュー(感想・評価)
低予算エスエフ傑作
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レムの原作が丁寧に再現されている。中だるみ感があるとよく言われているが、レムが好きなせいなのか、そんなに気にならなかった。
確かに科学者同士の専門的な会話が多いし、他のエスエフみたいに視覚的な派手な演出もない。
しかし、長まわしのシーンはロシアのどんよりとした天気もあいまって鬱々としていながらも美しく、ソラリスの世界観と主人公が精神的に囚われていく描写がうまくマッチしている。
現実に生きるよりも、ソラリスが創るファンタジーに逃避すること…自分の作り出す思考の中へと囚われていくことを敢えて選択したクリス。
ノージックの経験機械に通じる。本当のようなフィクションであれば、それはリアルに勝るのか。
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