「「毒薬と老嬢」には足元にも及ばない!笑えない!」我輩はカモである KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)
「毒薬と老嬢」には足元にも及ばない!笑えない!
これが、あの有名なマルクス兄弟の
コメディかと思うと寂しい限りだ。
場面場面の脈絡を無視したギャグ連発の
展開にウンザリさせられ、
全く笑えなかった。
この作品をナンセンスギャグと称する方も
おられるが、
私には本筋とは関連しない、いわゆる笑いを
取る的なギャグの羅列としか見えず、
映画全体としてのナンセンスギャグ作品には
程遠い内容に思えた。
彼らが映画の歴史のひとページを飾っている
ことは知っているが、
私には全く理解出来ない。
彼らがチャップリンやキートンには遠く
及ばなかったのが分かるような作品
に感じる。
マルクス兄弟の笑いは、
サイレントか舞台に留まるべきレベルで、
特にチャップリンのようには
上手くトーキー化に追随出来なかった
のではないか。
この作品をナンセンスギャグと
評価される方には
フランク・キャプラ監督の「毒薬と老嬢」
をお薦めしたい。
緻密に計算され、ストーリー性の高い
本当のナンセンスギャグ映画に会えることを
保証しますよ、
と言うのはあくまでも私の主観ですが。
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