「戦場の映像はけっこうな迫力なのに、戦闘の経過がわからない。」ワーテルロー Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
戦場の映像はけっこうな迫力なのに、戦闘の経過がわからない。
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総合:60点 ( ストーリー:40点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:80点|音楽:65点 )
長々と舞踏会の場面に時間を割きながら、その直後にはもう戦闘が1つ終了していてプリッヒャー率いるプロイセン軍との戦いは何一つ映さないままもう16000人をやっつけたと言う。ナポレオンの戦いを見せたいのではないのか、これで一体何を見せたいのか。
そもそもナポレオンとウェリントンがなぜ当時のオランダ王国の領土であるワーテルローにいて、なぜそこで戦わなければならないのかすら説明がなく、作品中におけるナポレオンの戦略がさっぱりわからない。これは史実がそうだったから映画でも必然的に戦うというだけですか。
ワーテルローでの話になっても、フランスが歩兵の支援無しで方陣に突撃したから撃退されたのかどうかもわからないし、でも急にフランスが農場を占領したから勝利したとか言っているし、その後ではプロイセンが突然どこからかやってきたと言う。視聴者のことはまるで置き去りにされた。状況に関していろんなことが説明不足で進み、戦いも戦術に関する説明が少なくて2人の指揮官の描写ばかりで不満が残る。
ただし当時の服と武器と馬を装備し大量動員した戦場の映像はかなりの迫力があって良い。この部分だけ評価できる。
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