劇場公開日 1988年2月11日

「"人権"について」ロボコップ(1987) ハットコックさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5"人権"について

2014年3月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

興奮

このシリーズはグロテスクですよね…ポール・ヴァーホーヴェン監督なのでなおさらです^^;
さて、当時はB級映画の扱いで製作された本作が、何故これほどまでに大ヒットしたのか。その理由は、近未来SFアクションというジャンルに人間ドラマの要素等を多く取り入れたことだと思います。
会社の利益のために"ロボコップ"を開発したオムニ社。その実験台に選ばれた瀕死の警官。彼は人間であった頃の記憶を消され、殺人マシーンに変貌してしまいます。ところが徐々に、記憶を取り戻していくのです。いくら改造したって、結局は人間なのです。
ここから、"人権"という難しい問題が提起されます。劇中ではダイレクトに語られませんが、この娯楽映画の裏には、直面すべき普遍的なテーマがあります。それをどう解釈するのか。ここに魅力を感じるのです。

ハットコック