ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズのレビュー・感想・評価
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絡み合ったー。
前半の個性的なキャストがわんさか出てくるあたりは、少し混乱してしまったー。
でも後半にかけて、それぞれのグループのストーリーが交錯してきてかなり熱い展開になりました!
終わり方も何だか心地良い感じで良かった。
ラストに向けての構成と爽快さがたまはない。
ガイ・リッチー作は初めて拝見させてもらいました。
とても面白い。
フレミングを含めた4人組がそれぞれに個性があり、その個性や行動が騒動を招くわけですが、最終的には個性が絶妙に絡み合い、終盤のスリリングに繋がっていきます。
犯罪サスペンス、アクションですが、どちらかと言うと大人の痛快スリリングアクションと言うとこでしょうか!
それぞれの俳優の個性に合った衣装や役色がこの作品の良さを更に引き出している様に思えました。
ガイ・リッチー作品は他にもあるので、是非拝見したくなる一作でしたよ。
いいキャラクター
登場人物が全員悪党でそれぞれの思惑が動いていって衝撃的なラストに向かうのは爽快。非常に面白い映画
登場人物がこれまた全員素晴らしいキャラクターで本当に見ていて楽しい。
パルプフィクションのような群像劇、ギャンブルシーンがあり
子連れ狼、ドンコルレオーネのようなマフィア、間抜けなふたり組、チンピラ同士の友情、本当にたまらない。
内容や展開、セリフまで結構覚えているのに何故かタイトルが全部覚えられない…
高い完成度
緻密な構成と脚本の下におしゃれな演出と音楽で魅せる、ロンドンを舞台にした犯罪群像劇です。あまりに評判が良いので見てみました。評判通り本当によくできてるなーといった印象です。個人的なことですが、『トレインスポッティング』が好きなので、似ているところもあって嬉しかったです。
演出と音楽、いいですねー。主人公たちが目当ての金と麻薬を手に入れた後の打ち上げの無駄に凝ったカメラワークとかスローモーション、早送りの演出も見てて面白いですよ(どんな効果があるのかはわからないですが)。スプリットスクリーンとかもありましたね。ナレーションの使い方も上手で、手早くキャラクターを紹介するのに役立ってます。あの人良い声してますね。
多くの登場人物(他の人のレビューによると20人以上)を上手くコントロールしてまとめあげていく監督・脚本のガイ・リッチーの手腕は見事!1回見ただけではすべての人の関係性を把握するのは困難かもしれませんが、見るたびに評価が上がっていくことは間違いないです。
ただ、キャラクターが多いから仕方ないのですが…仕方ないのですがやっぱり一人ひとりの描写は薄め!印象に残ってるのは子連れ借金取りぐらいです。そういう意味では次回作の『スナッチ』にはパッケージから多種多様な人がいるので期待しています。でもこれだけたくさんキャラ出して100分できっちりまとめているのにこの完成度は偉い。
イギリスで大ヒットのクライムストーリーの傑作
いやー期待していなかったけど(実はスティング狙いで観たのですが)傑作です。最期まで飽きずにとっても面白かった。ぜひお勧めします。古くはスティング等の一連の犯罪者の金を奪うストーリーですがジェイソン・ステイサムや脇役も全て味があるし、何といってもスタイリッシュな映像と音楽、大どんでん返もあり、脚本もGoodです。10年くらい前ですがジェイソン・ステイサム全然変わっていません。結局、悪銭身に付かずってやつです。
ガイ・リッチーのすべてが詰まっている
当時29才のガイ・リッチー監督長編デビュー作。製作は当時26才のマシュー・ボーンで、20代コンビによる斬新なイギリス映画として、若者を中心に高い評価を得てヒットしました。当時イギリスでは、音楽、美術、そして政界をも巻き込んだクール・ブリタニアというイギリス文化の新しい潮流ができていましたが、そんな時代を象徴する一作でもあったりします。
脚本は監督のガイによるもの。何より、本作の魅力を決定づけている要因です。本当によくできた脚本で、観るたびに唸らされます。ロンドンの下町を舞台に、ギャンブルに負け借金を背負った4人の若者が、なんとか借金を返そうと奔走し、そこに強盗団や大麻を育てる金持ち大学生、黒人ギャングなどが絡んでくることで、馬鹿馬鹿しい(これ誉め言葉)大騒動を巻き起こすストーリー。登場人物が多く複雑な構成にも関わらず、ガイはその複雑な要素を巧みに繋げてダイナミックにストーリーを展開させます。ラストは本当に可笑しい。あれだけしっちゃかめっちゃかになりながら、最後には全て解決してしまったかのようなのですから(笑)観終わった時、思わずニンマリしてしまいます。
ガイは見せ方も上手い。若い監督らしく、エッジをきかせて何気ないシーンもかっこよく見せます。音楽のチョイスもいいですね。特に"I Wanna Be Your Dog"がかかるシーンなんかは。
ガイの、ロンドンへの愛を感じさせてくれるのも大きな魅力です。それも、観光地として名高い表のロンドンではなく、犯罪の絡んだ裏のロンドン。ロンドンという街を愛していて、内側からロンドンを観察している人でなくては描けない世界でしょう。そしてそこに暮らす人々への共感と暖かい眼差しも感じられる。馬鹿な登場人物ばかりだけど、彼らはみな個性的で魅力的です。ロンドンのストリートから痛烈な一撃を喰らわすようなエッジやユーモアセンスも、この街を愛していなくては生まれ得ないもの。
新人監督ガイ・リッチーの、若々しい才能とロンドンへの愛に溢れた傑作です。やはりガイを語るには、絶対に観ておかなくてはならない作品ですね。
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