「まるで少年マンガのような熱い展開」ロッキー3 オレさんの映画レビュー(感想・評価)
まるで少年マンガのような熱い展開
二度に渡る宿敵アポロクリードとの激戦において勝利を収めたロッキーバルボアは世界ヘビー級チャンピオンとして10度の防衛戦を制し、フィラデルフィアの英雄と讃えられていた。
そんな順風満帆な人生を送るロッキーの前に現れた最強の挑戦者、クラバーラング。
挑戦者としての精神を失ったロッキーが失意のどん底に沈み、這い上がる様を描いたシリーズ第3作目。
個人的に今作はボクシング映画最高の一本と思っております。
ミッキーという長年の師の喪失、かつてのライバルだったアポロのトレーナーの申し出とその真意のわかるラストシーン、ロッキーを愛するが故にロッキーに枷を嵌めていたエイドリアンの決意と激励の言葉など胸が熱くなる展開盛りだくさんで大満足の一本。
何より今作で印象に残るのがアポロの指導を受け激変したロッキーのファイトスタイルだと思う。
まさかロッキーがジャブを放つ、華麗なステップでパンチを躱すなどのアウトボクサー的姿が観れるとは思っておらず、その成長ぶりと圧倒的な強さになぜか泣いた笑。
シリーズ屈指のヒールっぷりと噛ませっぷりを全開にするクラバーラングの存在は勧善懲悪的な展開でスカッとするも歯ごたえのなさに少し肩抜かしだが、それを帳消しにする深夜のジムにて行われるラストのアポロvsロッキー戦の素晴らしさにまた少し泣いた笑。
ある種の荒さというか謎のおちゃらけ要素もあったが、前2作に渡り性悪キャラを演じてたアポロの株の爆上げとロッキーの親友にして戦友というポジションに収まる愛されキャラに急成長する点やこのおよそ30年後に始まる新シリーズとの繋がりを考慮しても今作がロッキーシリーズ最高傑作だと思うのは自分だけではないはず。
これ以降の2作はちょっとした悲劇ですが笑。。
2016年01月10日(日)1回目
2019年01月02日(水)2回目