「アニメ×実写というオリジナリティを活かしたストーリーに感服」ロジャー・ラビット といぼ:レビューが長い人さんの映画レビュー(感想・評価)
アニメ×実写というオリジナリティを活かしたストーリーに感服
本作を初めて鑑賞したのは、もういつのことだったか覚えていません。
テレビ放送された本作を録画したビデオが自宅にあり、物心ついたころから繰り返し鑑賞してきました。
そういう思い出補正もあるかと思いますが、本作はめちゃくちゃ面白い。
アニメと実写の融合という発想がまず面白いし、それを35年も前に実際に映像化した技術が素晴らしいし、何よりアニメと実写を掛け合わせた本作にしかできないオリジナリティ溢れるストーリーとラストのどんでん返し。今観ても色あせない、誰が観ても楽しめる意欲作だと思います。
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アニメキャラクターたちが生活する街・トゥーンタウン。人気者ロジャー・ラビットの妻・ジェシカがマーヴィンと言う男と浮気しているとして、探偵のエディが調査を行なっていた。その浮気調査の最中、マーヴィンが何者かに殺害されるという事件が発生し、ロジャーが第一容疑者とされてしまう。エディは成り行きからロジャーと一緒に行動することになってしまい、ともに身の潔白の証明をするために行動を開始する。
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この作品、あらゆる点においてクオリティが高い。
アニメと実写の合成という発想がまず面白いし、一見イロモノ映画のようでありながらしっかりと設定を活かしたストーリーと脚本。分かる人には分かるクスリと笑えるコメディ要素も多いし、アクションシーンもかなりしっかりしている。そしてラストの衝撃の展開。一見子供向けの映画のようでありながら、大人も十分楽しめる(子供にはトラウマを残す)作品でした。
インスタント穴とか喋る弾丸など、ドラえもんの秘密道具のような愉快なアイテムも登場し、それがまた独自の世界観を引き立てています。それらのアイテムが「その発想は無かった」という面白い使い方をしたり、コメディシーンに一役買っていたりするのも見どころですね。
誰にでもオススメできる、本当に面白い映画でした。