劇場公開日 1978年5月13日

ローリング・サンダー(1977)のレビュー・感想・評価

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4.0海外版 昭和残侠伝

2025年4月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

近年、評価の高まっているローリング・サンダーは思うにタランティーノ監督によるリスペクトが多いにあります。この監督の次回作で、この作品がクローズアップされてましたが残念な事にお流れとなりました。

撮影監督がジョーダン・クローネンウェスウェルネスという事もあり観に行きましたが、16mm上映でフィルムは退色しており画質は味わえませんでした。しかしフィルム上映の不思議なところでストーリーを追っているうちに、そんな事は気にならなくなりました。実は私この映画は痛そうなシーンが出てくるので観るの嫌だったんですが意外とテンポよく最後までグイグイと引き込まれました。
この作品が今まで評論家やベストテンで、あまり取り上げられてこなかったのは残念です。ありがとうタランティーノ😭
それにしてもBOSSの缶コーヒーでお馴染みの俳優さんが出てたとは知りませんでした。(若い!)この頃から、いい俳優さんだったんですね。

中学の時にゴールデン洋画劇場で観た「エクスタミネーター」の元ネタは、これだったのね。あの当時「地獄の謝肉祭」などのキワモノ帰還兵映画とかありました。「エクスタ・・・」は今では過激すぎる表現で、これよくゴールデンタイムに流したな・・・

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naoki

5.0心に残る傑作

2022年7月10日
PCから投稿

なにか既視感があると思ったら、この映画の原作をタクシードライバーの脚本家が担当していた。
どんどん鬱憤が溜まり、最後に殴り込みに行く。タクシードライバーと似た展開。
だが、この「ローリングサンダー」のほうが主人公にあまり気持ち悪さがない。タクシードライバーでは、大統領を暗殺しそうになったり、情緒不安定な主人公だったが、こちらは、終始冷静で潔い。
妻と子供を寝取られ、更に強盗に殺害され、自身の手を切断される。しかし、全く悲しそうな表情を見せない。拷問による精神の異常によるもの、と説明できなくもないが、もう観客には理解し得ない狂気を主人公は孕んでいるのだろう。
後半、ジョニーが父親にサヨナラをするシーン。家族の中で父親だけが何かを予感している。
不可解だが、厚い信頼関係で結ばれている主人公とジョニー、最後には復讐を遂げる。
この映画の展開を一つ一つ説明するのは難しいだろう。なぜ主人公はここまで冷静なのか、なぜジョニーは主人公に協力したのか、などなどいろいろな疑問が浮かぶも、戦争が生んだ影が映画全体を包み込んでいて、重厚な説得力をもっている。

タランティーノがこの作品をお気に入りの映画と公言しており、舞台となるエルパソという地名はタランティーノ作品に頻繁に登場している。
数々のその後の映画に影響を与え、70年代の陰鬱な雰囲気を完璧に表現した、タクシードライバーとならぶ名作。

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abc_1

3.5カタルシスが

2018年12月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

爽快復讐劇とかまえたら失敗。ダウナーな作品。現代ならもう少しわかりやすい描写をいれるんだろうな。

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ドラゴンミズホ