ローラ(1960)のレビュー・感想・評価
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素晴らしい‼️
ジャック・ドゥミ監督の長編第一作、2012年リストア版で鑑賞⚡ 「さりげなく出会った人でも、その人との別れが切ない」……ということを思いながら、ローラことセシルという女性に恋する男たちを描いた傑作‼️ 何と言っても、ローラことセシルを演じたアヌーク・エーメの美しさが光る🌟 冒頭、「マックス・オフュルスに捧げる」とのテロップ。 港町ナントにやって来た白いスポーツカーが突っ走る日は、いろんな人達の出会いが多い日となる。 仕事をはじめとする何もかもにウンザリの男ローラン(マルク・ミシェル)は旅に出たいと思っている。ローランは書店で貴婦人らしき女性とその娘セシルに出会う。娘の名=セシルは彼の初恋の女性の名と同じだった。……と思うのも束の間、彼は初恋の女性セシル=踊り子ローラ(アヌーク・エーメ)と10年ぶりの短い再会をする。 水兵フランキー(アラン・スコット)はキャバレーの踊り子ローラ(アヌーク・エーメ)が目当て。しかし、ローラは「フランキーは、一回寝ただけ」と周囲に発言。 ローラことセシルが待つのは、ミシェルという男で息子の父親。ミシェルだけを愛しているセシルだった。 そして、様々なエピソードがテンポ良く描かれていく映画。 人はそれぞれの過去を背負って生きている。そんな人たち同士が出会って、別れが来る。やはり別れの切なさは、想いが募っているほどツラくなる。 そうした話を、一見すると喜劇にも見えてしまうような軽やかさで描いたジャック・ドゥミ監督の手腕は見事! そして映像的には、水平と14歳のセシルを映した遊園地のシーンを見惚れるほど美しいスローモーションで描いたあたりは感動すら覚える。 本当に素晴らしい映画に出会えた時は、嬉しくて堪らない🙂
ひた向きで純粋、そして妖艶なローラはアヌーク・エーメ以外は演じられ...
ひた向きで純粋、そして妖艶なローラはアヌーク・エーメ以外は演じられないと思うほどピッタリのイメージで魅力的。ローランをはじめとする関係人物の人生模様も丁寧な描かれていて交錯していく。シェルブールの雨傘の前話としてローランをみても面白い。満足できる素敵な作品。
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