「旅の持つ魅力が実は詰まってる映画。」ローマの休日 てつさんの映画レビュー(感想・評価)
旅の持つ魅力が実は詰まってる映画。
本作は過密スケジュールから抜け出した王女と、その事実をスクープとして利用しようとする新聞記者の話。
王女は日々の公務にうんざりしていてローマの街に飛び出し、そこで前から憧れていた市民の暮らしを1日だけ楽しむ。
美容室で髪を切り、ジェラートを食べ、スクーターに乗って街を疾走し、観光スポットを巡り、ダンスパーティーに参加し、新聞記者の男性とキスをする。
抑圧されていた感情が浄化されるような晴々とした解放感があるのは前半のスケジュールの過密っぷりが効いてるのか、オードリーヘップバーンの持つ魅力か、それともシンプルにローマの雰囲気か。
この映画はラブストーリーのようでラブストーリーでない。
ローマの地に魅了された1人の人間の話だと思う。
そこでの出会いも、共に過ごした特別な時間も、非日常の世界に足を踏み入れた彼女の好奇心が成し得たもの。
ローマの休日というタイトルが示す通り、これはローマのとある日常を切り取った映画。
旅は出会いでこうも楽しくなるし、お金もかかるし、たくさんのトラブルもある。
そうやってその舞台となった土地はその人に取って特別な思い出の場所となる。
私はこの映画を映画館で観れて良かった。
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