「何度観ても素晴らしい! 4Kで蘇った恋愛映画の金字塔」ローマの休日 Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
何度観ても素晴らしい! 4Kで蘇った恋愛映画の金字塔
映画史上、永遠に語り継がれるであろう名作中の名作が4Kレストア版でリバイバル上映
オードリー・ヘップバーンさんがすごく綺麗で可愛くて素敵です
何度観ても見飽きないストーリー展開、全く無駄のない完璧な完成度に毎回 感心します
私のベストムービーに入る「ベン・ハー」を撮ったウィリアム・ワイラー監督がこういったロマンス作品を撮ったことが自体が意外ですが、その上 さらに最上の完成度というのがとてつもない監督だなあと毎回しみじみ思います
作品の持つ雰囲気が真面目一辺倒でなく、オードリーさん演じるアン王女がスクーターで下手くそな運転でローマ市内を暴走する所や水上パーティで大乱闘になりギター(?)で男をぶっ叩く所、以前CMでも使われたグレゴリー・ペックさん演じるジョーが真実の口に手を突っこんで噛まれた真似をしアン王女がメチャクチャ驚いて怖がる所、などなどラブコメ要素も持っていて、全編通して小気味よく、軽快に流れていくストーリー展開が観ていてとても楽しくてハッピーになります
昨今の技術革新で古い作品がどんどんフィルムから同等の画質を誇る4Kでレストア・ソフト化され、中にはこうやって劇場でリバイバル上映されるものも少なくなく、とてもありたいですね
何度もDVDで観てきましたが、やはり劇場で観ると全く違う味わいで、月並みな流行り表現で言うところの完璧な”没入感”が得られます
本作はストーリー展開や絵面含めて作品自体 何度観ても古さを感じないのですが、こうやってノイズが無くなり映像が良くなる事でなおさら観やすくなっているため、古いのを理由にして食わず嫌いをしている人には是非観ていただきたいと思います
最後に、作品前後にオマケで付いていた、1979年に”日曜洋画劇場”でTV放映した際の映画評論家のレジェンド 淀川長治さんによる作品解説、懐かしすぎて目頭が熱くなりました