「猥褻とは?」レニー・ブルース jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
猥褻とは?
フォッシーの「オール・ザット・ジャズ」(1979) が
舞台の演出/振付と この映画の編集に忙殺される
彼自身を描いているようなので興味を持った
〈表現の自由〉というのがテーマだが
スタンダップコメディアンとしてそれと闘い始める
レニー・ブルースよりもハニー・ブルース役の
ヴァレリー・ペリンに目が釘付けになってしまった
母親もブロードウェイのダンサーで
そのキャリアのはじめには
ラスベガスでトップレスダンサーもやった彼女の
リアルなストリップシーンとその生活感の表現
(カンヌ国際映画祭最優秀女優賞受賞)
(モデルもやっていたくらいだから 足もながーい)
さすがフォッシー、見てるとこは見てる…
言語では猥褻と攻撃されたが、ダンスやその振付で
猥褻と批判されることはあるのだろうか?
少なくとも ストリップでは皆、嬉しそう
レニー・ブルースは言葉で物事のストリップをして
本質に迫ろうとしていたのでは?
ダスティ・ホフマンもいい感じ
でもペリンの体当たり演技に食われたかも
言論について考えようと思ったが、ちょっと頭から飛んでしまった
この映画は興行成績は良かったが 批評家は賛否両論だったらしく
「オール… 」では振付師の体調悪化を招く(笑)
悪くないと思うけど…
アメリカでは気に入らない相手を訴えて その弁護士費用で潰していく
というやり方があるのだな… と思った
誰か大物の心証を害したのだろうか?
冒頭の性病の話あたりも地雷原のような気がする
ストリップクラブできちんと並んで鑑賞する
背広姿の東洋人の団体は
日本の商社マンか何か、か?(笑)
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