レナードの朝のレビュー・感想・評価
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命とは、生きるとは、医師とは。
とある神経科の病院に仕事を得た医師。自分が担当した神経系の病気の方たちに、正面から向き合い、既存の医師たちが治らない病気だと諦めていく中、純粋な熱意で原因を追求していく中で、まわりの医師たち、患者たちも影響されていく・・・この作品を通じて、生きるということは何か、命とは何か、ということを深く考えらさせられた。
考えること
薬を処方しかけた量の10倍入れた時、ヤバいと思った。副作用がついてまわるからである。
素人でも怖くなる。
嗜眠性脳炎、恐ろしい病気である。脳に菌が入るのだろうか?
そして、奇跡が起こった。実話だから凄い。
レナードの母は、
「My baby❗️」と叫んで抱きしめた。
どうなんだろう❓
「一度生き返らせて再び眠らせる、残酷なことをした。」
とセイヤー医師は後悔して嘆くが‥‥。
患者それぞれ、生き返って良かった者、生き返って辛く厳しい現実に嘆く者さまざま。
お母さん、とてもしっかりしてられて、レナードの為に言うべきことをちゃんとおっしゃる。
当たり前。レナードを守れるのは、自分しかいない。と思ってられる。
感動的だが、本作で何を感じとればいいのか考えた。医師の決して諦めない治療法の発見と新薬の開発研究。
新薬や治療方法を見つけ出す為に、自分を曝け出す事も厭わない患者レナード。
と、行き着けば、私には絶望感しか見えなかった。 これでは、医学の進歩は無いが。
『レナードの朝』と、朝を入れているのは、
薬を飲む朝でもあるが、希望を持って前向きに生きて行こうという意味が込められているのかも。
メッセージに胸打たれました
「午前十時の映画祭」で鑑賞。
ずっと観たいと思っていた作品。期待どおりの名作でした。
なんといってもデ・ニーロとロビン・ウィリアムズの共演がうれしい。彼らの共演を観られただけでも幸せです。
ひじょうに興味ぶかい題材(オリヴァー・サックス氏の著作がもとになっているんですね)で、抑制の効いた演出にも好感をいだきました。
印象的なシーンはいくつもありますが、中でも食堂でのダンスシーンは映画史に残る名場面ではないでしょうか。
セイヤー医師をサポートする看護師、エレノアがまたいいなぁ。こういう名脇役の存在がいっそう作品に厚みを与えるんですよね。
それからジャズ界の巨匠、テナー・サックス奏者のデクスター・ゴードンが出演しているのもファンにはうれしい(映画の中ではピアノを演奏しています)。
長期間ほとんど動くことができなかった患者たちが、いきなり自力歩行するというのは、いささかどうかと思いましたが、まあそこは映画なので……。
「どんな人間にとっても、いちばんの薬は、人との関わり、愛情である」という、本作のメッセージには胸を打たれるものがあります。
介護などで誰かのお世話をした経験のある人には、なお深くそのメッセージが響くのではないでしょうか。
映画鑑賞以上の体験をしました。もう1度観たい。
それにしてもロビン・ウィリアムズにはもっと生きていてほしかった。残念です、ほんとうに。
ロバート・デ・ニーロの演技が
まだまだ治らない難病はたくさんありますが、セイヤー医師のような方がいるから少しづつでも医学は進歩してゆくのですね。
ロビン・ウィリアムズの演技もさすがですが、ロバート・デ・ニーロの演技がとにかく圧巻でした。
医師が患者を救い、次は医師が救われ一人の人間として一歩を踏み出す
前半はロビン・ウィリアムズの世界。人づきあいは下手くそだし自分の世界で完結して心優しい人。でもそれだけでなかった。「!」と気がついたら行動する素晴らしく優秀な学者であり臨床医だ。一見何も関係ないと思われる現象に関係性を見つける、これが研究の端緒で醍醐味だと思う。この箇所には頭のどこかがとても興奮した。セイヤー医師の住まいや生活や服や眼鏡やちょっと情けない顔など全てが可愛らしく思わず笑ってしまう。ロビンの笑顔は誰もが愛してしまういとおしさに溢れていた。
後半はデニーロの世界。目が開き表情がどんどん柔らかくなり動く。最初に鏡で自分の顔を見た時のデニーロの表情には泣きそうになってしまった。子ども、まだ若かった自分の顔がおじさんの顔に?ショックは受けてもそこでめげなくてよかった。ママとの再会、ポーラとの出会い、いいこと沢山あったのにまた戻ってしまった。切ない。でもレナードが自分の足で歩いて明るい外の世界を自分の目で見て新鮮な空気を吸うことができたことをレナードは決して忘れていない。だから副作用に苦しむ自分を撮影させた。そのレナードからセイヤー医師は一歩先に踏み出すことを学んだ。セイヤーを最初に認め助けを惜しまなかったのは看護士のエレノアだ。「シェイプ・オブ・ウォーター」を思い出した。ある存在の芯を見ることができる人とできない人が世の中にいて、後者がお金と権力と発言権を持っている。でも前者の人間が居なくなることは決してない。
私はレナードのママの言葉に感動というかよくわかる気がした。息子が生まれたとき、健康な赤ん坊を与えてくれて神様ありがとうなんて思わなかった。でもその息子が動かなくなり何もできなくなる病にかかったとき、何故こんな不幸がよりによって私達にふりかかるのだと思ったと。私達は幸福に感謝することをすっかり忘れてしまう一方で、不幸になった途端に運命とか神とか何かを恨むようにできている。
ぱきっとハッピー・エンドに終わらないところがいい映画だった。
ロビン・ウィリアムズのあの恥ずかしそうなかわいい笑顔を今もこれからも見たかった。デニーロ、相変わらず笑顔も苦しみも素晴らしく素敵だった。そして監督がペニー・マーシャルという女性であることを忘れないようにしようと思う。
全部凄かった…
名作と聞いていたけど、想像を軽く超えて凄かった。
想いを寄せていた彼女に別れを告げて、ダンスのシーンから「俺を映せ!」の流れがもう完璧。
これが実話とか切なすぎる…。
ロバート・デ・ニーロ、よくあんな演技ができるなぁ…真に迫ってた。
ロビン・ウィリアムズも葛藤する医師がハマっていた。
「アルジャーノンに花束を」は読んでいて、似てるなって思ったけど、全然違う話なのね。
凄いものを観ました。午前十時の映画祭ありがとう。
Awaknings
薬によって目覚めさせて良かったのか、そのままの方が良かったのか。レナードのお母さんは、あまり良く思ってなかったが、30年ぶりにお母さんとの抱擁シーンは泣けた。
他の患者もどんどん目覚めていくのには感動したが、薬の凄さ、恐さも感じた。
レナードが好きになった彼女にお別れを言って、彼女からダンスするシーンも泣けた。
セイヤー医師も、レナードからもらった勇気を出して、最後に素直になれて良かった。
それにしても、この話が実話というのも凄いことだ。
午前十時の映画祭にて。
来年度の午前十時作品も楽しみだ〜。
午前10時の映画
名作と聞いていたがなかなか見る機会がなかった作品が、午前10時の映画で上映してくれて見ることができました。
まず、デニーロもロビンウィリアムスも若い。
30年以上前の作品だから当然と言える。
デニーロの脳症患者の不随運動がまさに患者さんそのものに見えるのがすごい。
1969年当時には、L-DOPAが開発途中の新薬として用いられ、劇的効果を示すがその後は副作用と効果減弱で元に戻ってしまう。
私達は、普段何気なく生活しているが世の中にはさまざまな病気で今も戦っている人が大勢いることを忘れてはいけない。
こんなにも残酷な奇跡があっただろうか
現実に起こる奇跡は、あまりにもむごい。
それでも尚、最後にレナードが残した生きた証を
信じることしかできない。
リレーションシップから生まれる
相手への存在価値とかそういうものを
見せてくれるのが嬉しかった。
やっぱり最後にまたみんなが眠ってしまう、
あの瞬間の切なさは堪らないよね。
もう起きないんだよ
あんなに笑顔で踊ってた人たちが。
奇跡が起きたことで、より虚しさが増すよ。。
それでも彼らの生を肯定するラストは
とても好きだった。
ルーシーとか、マチルダ?あの離婚されてよかった人とか
めちゃくちゃよかったですな。
女性監督なのも何だか納得。
名優の共演にも感動したし、
ロビンウィリアムズの笑顔には
本物以上のものを感じた
実話
見終わったあとで実話だったことを知った。
序盤はつまらなすぎて見る気にならなかったが、途中からは主人公に感情移入してしまいものすごく悲しかった。
昔ではなく、医療が進んだ今に生きていてよかったなって思った。
ロバートデニーロとロビンウィリアムズの名演
午前十時の映画祭12にて。
1969年にニューヨーク、ブロンクスにある慢性神経病患者専門の病院に就職したセイヤー医師は、話すことも動くこともできない患者たちに反射神経が残っていることに気づき、訓練によって彼らの生気を取り戻すことに成功した。ある日彼は、30年前にこの病院に入院して以来ずっと眠り続けている嗜眠性脳炎の患者レナードに、認可されていないパーキンソン病の新薬を投与した。するとしばらくして、レナードは30年ぶりに目を覚ました。他の同様な症状の患者にもこの薬を投与すると、同じように意識が戻った。しかし・・・てな話。
実話に基づく作品らしいので、そんなに驚くような結末ではなく、オリバー・サックス医師はこの作品が公開された1990年にもまだ治療や研究を続けていたらしい。
若かりし日のロバート・デ・ニーロやロビン・ウィリアムズの名演が見所。
秀作の医療映画
久しぶりに映画館で見ることが出来て感無量です。もう30年以上も前の作品ですが、現代にも通ずる内容なので又新な感動もありました。
日本ではなかなか秀作の医療映画がないのでアメリカの医療映画は秀作揃いと思ってしまいます。
内容がデリケートでしかも実話なので、役者さん、スタッフの方達は相当大変だったと思います。デ・ニーロやウイリアムズはさすがの演技だけど、何よりもあの空気感が素晴らしい作品にしたと思います。
あれから30年
公開当時は二十歳位だったので、こんなお涙頂戴映画観ねーよ!!と突っ張っていたが、約10年前、知り合いのYさんが夜中突然泣きながら訪ねて来て、理由を聞くと、「レナードの朝」を観たとのこと
それでも未見だったが、午前10時の映画祭でやるとのことで、あれから30年、どれどれどんなものですかと初鑑賞
結果は…
号泣メ~ン(´;ω;`)
映画館じゃなかったら、声出して泣くレベル
特に、ラスト間際のデニーロと彼女のあのシーン
泣くでしょー
とにかくデニーロのおさむちゃん演技
が狂気の沙汰だった
Yさんの気持ちも10年ぶりに理解できた土曜日の朝
一度は必ず観るべき作品。
ロバートデニーロの演技の真骨頂が観れる作品です。これ以上ない演技をしています。
登場人物全員の気持ちが心に刺さる作品です。
実話を元に作られているので、見終わった後も考えさせられます。
だいたいの映画は最初に見た時が一番感動するが
この映画は2回目の時の方が感動します。
ロバート・デ・ニーロはやっぱりすごい!
追記
久しぶりに鑑賞。感動どころか、ずっと涙が出っぱなしでした。
いい作品ですね。
今日は「レナードの朝」と「タイタニック3D」を梯子しましたが、どちらも名作です!
なんか1日で両方見るのはもったいなかった。
追記の追記
午前十時の映画祭で「レナードの朝」は今週まで。今日を逃すと、次に劇場で見るのはいつになるのかな(もう二度と見る機会がないかも)と考えて、二週連続で鑑賞。
何度か見て、ストーリーはわかっているので、一つ一つ場面ごとにいろいろなことを考えたり、思い出したりしながら見ることができる。
今日のこの時間、他の映画を見ることもできたが、私はこの映画を選んだ。
近頃、このサイトを見るにつけて、どんどんどんどん見たい映画が増えてくる。うれしいことでもあるが、その圧倒的な量の前に、一生の間にあとどれだけの映画を見れるのか、とも考える。
主人公の一人のロビン・ウィリアムズさん。亡くなる前に、この作品を見る機会はなかったのかなあ、ととても残念に思った。
今回見て、改めて印象に残ったところ。
レナードが、扇風機の風を浴びて、気持ち良さそうな表情をするところ。
レインマンかレナードか
説明不要。神がかり演技対決。
デニーロ選手は役柄が派手なのでそちらにばかり眼がゆきますが、役としてはウィリアムズ選手の方が難易度大です。どちらも神がかり。
映像、演出的には平凡ですので、役者第一ですね。
マイルドなアルジャーノンに花束を
脳炎で麻痺していて動くことも話すこともできない患者に今までとは別の薬を投与することで、症状の劇的な改善が見られた。
しかし、今までの失われた人生の数十年間や、薬の副作用などに苦しんだ後、結局は元の状態に戻ってしまうという実話に基づくストーリー。
「アルジャーノンに花束を」は、劇的な症状の改善が見られ知能指数も通常の人間以上になったが、この映画はそこまではいかない。より現実味のあるストーリー。
前半は少し間伸び気味。
後半は感動する。
一度は劇的な症状の改善が見られたが、薬の副作用により思いどおりに体が動かせず、自分でもそれが分かっているのが辛い。
そんな自分を見せるのが嫌で、気になっていた女性にもう会わないと切り出すが、女性がゆっくりダンスでフォローするシーンは感動する。
全97件中、21~40件目を表示