「見えない敵」レッド・ムーン Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
見えない敵
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総合65点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
敵は執念深く残虐、だけど神出鬼没で殆ど姿を現さないし、特に表情がわからない。正体がわからないところからくる怖さがある。戦いの場面は古い映画なのでそれほど迫力があるわけでもないのだが、いつ来るのか、どこから来るのかという不安を掻き立てるのが良い。この時代にしてはとても斬新だし、敵の正体を隠すという作品のはしりなのかもしれない。とはいっても彼は次々に村を全滅させてきたほどの強さは感じさせない。
物語は白人側の立場から描かれていて、先住民側の事情はお構いなしに進行するのは一方的。そうじゃなくてもそれほど打ち解けているわけでもないのに、父親を殺された少年と殺した男とが今後も生活が出来るのかという大問題さえたいして重要視されていないようで不満が残る。登場人物たちは戦いの前まで会話も動きも少なくてどんな人物かわからなくて思いいれが出来ず魅力に欠ける。
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