「荒野のガンマン&サムライ」レッド・サン シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
荒野のガンマン&サムライ
当時大人気だった西部劇と時代劇のハイブリットで日米仏の大スターが競演すると言う楽しい企画です。アメリカにやってきた日本の親善大使一行が、アウトロー集団に天皇から米大統領に贈られる刀を奪われてしまい、これを奪還するためガンマンとサムライの二人組が追跡するお話しです。この二人をチャールズ・ブロンソンと三船敏郎、追われるアウトローをアラン・ドロンが演じると言う驚異のキャスティングが素晴らしいです。ガンマンとサムライが肩を並べて荒野を馬で走るシーンは、今観ても痛快で新鮮です。前半は、いわばこの二人のロードムービー的な展開で、日本人を珍妙に描かず生き方も文化も違う二人が対立から友情を育んでいくのがベタだけど、いい感じです。ガンファイトと殺陣の融合アクションも上手くできているし、最後はお約束のネイティブ・アメリカンの大群との乱戦と、観客の観たいものよく分かっているサービス精神もいいですね。役者さん三人とも楽しそうに演じてました。今、この作品をリメイクするならどんなキャスティングになるか考えのも楽しいです。
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