レザボア・ドッグスのレビュー・感想・評価
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今となれば奇跡のキャスティング
タランティーノの監督第1作。映画凍結期の作品なので今回の再映は本当に嬉しい☺️
で、やっぱ痺れました。
自分は圧倒的にマドセン推し‼︎
皆さんはどうなのだろう。
それにしても冒頭のくだらない会話の楽しさといったら。Madonna の “Like A Virgin” は巨根の👨と出会った👩の歌だったのですね。メチャ納得しました。
映画オタクによるミクスチャー音楽のような…
新しい映画だ。改めて見直すとタランティーノの原点であり、彼の作品のエッセンスが全て詰まった面白さが溢れ返る。映画好きの鑑賞者は思わずニヤリとするシーンも多々あり、サントラもバツグンにカッコいい。俳優たちも灰汁が強くて曲者揃いなのも魅力の一つである。映画と音楽オタクが作品を作り出すとこれほど見応えのある濃密な作品が出来ることの証明でもある。数年後、彼の最高傑作だと私が思っている「パルプフィクション」が作られるのも良く理解できる。オタクにチンピラ要素を混ぜて、彼のダンディズムで作り出せば、こういうのが出来上がる訳だ。アクション映画史へのオマージュとも、取れなくもない。
この小ネタでよくこねました
タランティーノ監督のデビュー作品。
ハーベイ・カイテル目当てでデジタル・リマスター版を鑑賞。映像はとても鮮明できれいだった。
実際の宝石強盗場面はなし。
潜入捜査官(警察の犬)が仲間の中にいなきゃ失敗しなかったとホワイトとピンクが瀕死のオレンジ(ティム·ロス)をほったらかして、腹を探り合う。集合場所の倉庫で横たわるオレンジの出血量は相当なものなのになぜか顔色は最後までまずまず保たれていた。最期は三つ巴で撃たれ、深傷を負ったホワイトに応えるオレンジ。義理人情に熱いホワイトにせめてもの恩返しと思ったのか、どうせ二人共おしまいだと思ったのか?
ティム·ロスって、顔は真面目なのにコメディ味のある演技派だねぇ。インクレディブル・ハルクなんかみると完全に三枚目だし。
ハーベイ・カイテルが脚本を気に入って主演とプロデュースを買って出た二人にとってラッキーだった作品。
ブラウン(Qタランティーノ)のライクアパージンのくっだらない解釈のオープニングはまるで落語のマクラ。
プロの強盗なのに1ドルのチップもケチるピンク。
最後、ピンクはきっと逃げたね。
なんか落語っぽい。
コードネームが色。笑点?
黄色はさすがにイヤだねぇ。
この小ネタで2時間近く引っ張るなんて、当時としては新鮮で、そりゃウケるに違いないや。
ブルーが無口で一番悪そうだと思ったら、エドワード・バンカー、本物の元·犯罪者でした。
くだらいことに意味ある
何度も観たけれど、映画館では初見。映画館でみると低予算で作れられているな~としみじみ思う反面、家で観るより面白く感じました。
テンポが良い。
小気味よい会話劇サイコー。
良く纏まっている。
時間も丁度いいくらい。
良くてできている。
大金使わなくても脚本と構成と役者が上手ければ映画ってのは面白いって思えるお手本のような作品。
舞台劇のような作品なので役者がシッカリしてれば、リアリティーレベルが「どうのこうの」というお話でもないです。
銃も重みがあって良い感じです。
「血は相変わらず出すぎやな」とは思いましたが。
今まで気が付かなかった役者の細かい表情、演技も映画館だからか気づけたのでしょうか、それともそこに気がつけるようになったのか。
スクリーンにかかった時は観れなかった、古い映画を上映してくれるのは本当にありがたいです。
トランプの踊りを何処かで見たなことあると思っていたら、Mr.ブロンドのダンスでした。
ここから始まるタランティーノの世界
クエンティン・タランティーノ1作目の監督作品。
ここから始まるタランティーノの世界。
冒頭の意味のないおしゃべりシーンから
この映画が他とは違う雰囲気を漂わせる。
100分と短いけれど濃い映画。
ほとんど倉庫内での展開ですがずっとヒリヒリします。
この映画は脚本がしっかりしているからいつまでも楽しめます。
軽妙洒脱な音楽と凄惨な銃撃戦のアンバランスなバランス
1991年に制作されたクエンティン・タランティーノ監督のデビュー作が、デジタルリマスター版で上映されるというので観に行って来ました。強盗団のボス・ジョーとその息子・エディが、6人のプロ強盗を集めて宝石店を襲ったものの、情報が警察に漏れていたらしく、強盗団は窮地に追い詰められていくというお話でした。
本作の面白さは、銃撃戦や”警察の犬”が誰であるのかという謎解きにもありましたが、冒頭のレストランのシーンで繰り広げられる、強盗団たちの卑猥で差別的で文字通りクソッタレな会話に代表される、登場人物たちのセリフ廻しにあったように思います。ドンパチにより直ぐに人が撃たれるシーンが連続しますが、そうした実弾のやり取りよりも、セリフのやり取りの方が刺激的に感じられたというところです。
また、最終的に”警察の犬”だった強盗団の一員が、自分を最後まで庇った別の一員に自らの正体を明かし「すまない」と謝るシーンは、凄く日本的な感じがして、それまでの凄惨なシーンや下卑た会話などが吹っ飛んでしまい、実に感動的な気分に浸ることが出来ました。それぞれ注目するところは違うかも知れませんが、やはりクエンティン・タランティーノの名を世界に知らしめた作品だけのことはあると感じました。
終盤の見所である3人の登場人物が銃を向け合うシーンは、”メキシカン・スタンドオフ”というそうですが、個人的にこのシーンには疑問が残り、今一度ここを確認するために観てみたいと思うところです。
因みにこのシーン、発表後しばらくして香港映画の「友は風の彼方に」のパクリではないかという指摘を受けたそうだけど、タランティーノ本人は「続・夕陽のガンマン」のオマージュだと言って憚らなかったそうだ。
あとセリフ以外にも印象的だったのが音楽。レストランでの強烈な会話のシーンの後、強盗に出陣するシーンに掛かるのが「リトル・グリーン・バック」。どこかで聞いたことがある曲だなと思ったら、サントリーのウイスキーのコマーシャルソングとしても使われてました(笑)それ以外にも、1970年代を中心としたサウンドトラックは、いずれも銃撃戦や下品な会話には似つかわしくない明るく軽妙洒脱な曲調の曲ばかり。こうした曲と似つかわしくない凄惨な銃撃戦シーンというアンバランスを、見事にバランスさせていたことも、タランティーノの名を高からしめた一因だと確信しました。
最後に「レザボア・ドッグス」という題名について。”警察の犬”が誰であるかがテーマの一つであることから、”ドッグ”というのはそのことなのかと思いましたが、英語の”dog”には、そもそも日本語の”犬”にあるような”スパイ”とか”回し者”と言った意味合いはないようでした。敢えて言うなら”poodle”(プードル)とか”lapdog”(ラップドッグ=イギリス原産の愛玩用の小型犬だそうです)には、”人の言いなりになる人”という意味があるそうですが、本作の登場人物とは正反対の人物像という感じです。そもそも題名は”ドッグス”と複数形になっているので、1人だけ紛れ込んでいると思われる”警察の犬”を現した言葉ではないものと思われます。むしろ、何にでも噛みつく”狂犬”を意味したものと考えると、しっくりと来る気がするところです。
また”レザボア”とはどんな意味なのか?辞書を調べると、”reservoir”とは①タンク、②貯水池、③蓄積と言った意味を持つ単語らしいです。となると、「レザボア・ドッグス」を直訳すると”何かを貯めた犬たち”みたいなことになりますが、さっぱり訳が分かりません。ネットで調べても諸説あるようで、こうやって観た者に色々と推理させることが、タランティーノ監督の主眼だったんじゃないかと捉えることにしたところです。
そんな訳で、”メキシカン・スタンドオフ”に関する若干の疑問も残りつつも、セリフや音楽、そして迫真の銃撃戦と、色々と楽しめる要素が満載だった本作の評価は、★4とします。
銃で撃たれたら人は死ぬ
デジタルリマスター版リバイバル上映にて鑑賞。
冒頭のメインテーマからのスーツとサングラスでキメた姿に魅入る。皆それぞれ違った色気を醸し出している。
会話劇がメインでありながら、置かれている状況から緊迫感が常にある。
今観ても新鮮で傑作
こうゆう企画はありがたい。名作はやはり映画館で観るに限る。
当時の男子はみんな好きだったんじゃないか?しかし今観てもシナリオは面白いし演出、シナリオも素晴らしい名作。
不条理な気持ちが観終わった後残るがそれはそれで清々しい。
ほぼ会話シーンだけなのに
それも半分くらいは本筋とは関係ない無駄話だったりするのに、中弛みがほとんどない。
残酷なシーンでも平凡なシーンでも、撮り方のテンションはほぼ一定。それが逆に凄みを感じさせるのでしょうね。
タランティーノの力量を存分に味わいました。
人間くさい
タランティーノ作品は「パルプ・フィクション」(94)に続き2本目の鑑賞。
レザボア・ドッグスの意味は「たまり場の男たち、盛り場の不良ども」という説や「ネズミを追いかけ回す走狗」という説があるらしい・・・
誰が主役というわけでもないが、黒スーツの男たちが犯行現場での様子から仲間に対し疑心暗鬼のとらわれ「犬」の疑いで展開する会話劇というか群像劇。最初の食事のシーンのカメラワークなどはタランティーノならではなのかというところ。
100分とそんなに長くはないので、会話劇を最後まで一気に見てしまう感じでとても面白かった。
暴力的な場面は多々あります。どんなに悪いことをしてもみんな自分だけは助かりたいと思うんだろうね。そんな気の小さい人間のくさい話でした。
休みの日の新宿は満席でした。
理解できない
2024年劇場鑑賞7本目。
タランティーノのデビュー作にしてなんか登場人物がかっこいいという話を
聞いていたのですが未見でした。今回デジタルリマスターということで鑑賞。
ちゃんとパンフレットもあるのは良かったです。
いやこれかっこいいか?会話の内容からも、実際映像で見えるところでも善良な
警察官や一般市民など罪のない人があっけなく殺されていくので相当不快。
盟友ロバート・ロドリゲスのレジェンド・オブ・メキシコでのCIA捜査官がうまい料理を作ったという理不尽すぎる理由でシェフを射殺するのも相当胸糞悪かったですが。
なんでこんなクズどもがかっこいいことになってるのか全く理解できませんでした。
タランティーノ監督のデビュー作品
タランティーノ作品のお馴染みの時間軸の入れ替え、自分自身が出演、おしゃれな音楽、長回し、ちょっと下品な言葉を多用した会話劇、派手な銃撃戦は既にデビュー作品から確立している。各俳優の演技もすばらしいが、ストーリー的にはちょっと分かりにくかったかな。でも雰囲気はなんとなく好き。
祝!鑑賞!
当時、見逃していて、ドキュメンタリーを先に見ていたので、この作品がいかに名作で革新的だったのかを確信することができたのがとても大きい。しっかりとクライムサスペンスだったし。音楽も良き。ライクアバージンの解釈もさもありなん、と。カラー戦隊ものをそこそこ見ている私としてはそうではないとは承知しているが、アンチテーゼっぽくてちょっとニヤニヤしてしまう…
この映画は北野武につながっている。
タランティーノが素晴らしい監督であるのならば、その長編第1作である、この作品も素晴らしいに違いない。文学や映画の分野では、その第1作に、作家の全てが現れるからである。私は、彼の作品の中では、「イングローリアス・バスターズ」が好きだ。彼の作品には、彼、独特の筋立てがある。
1991年に発表されたこの「レザボア・ドッグス」では、6人の男たちが、ジョーとエディの親子に指示されて、LAの宝石問屋を襲撃する。8人という主要人物の数は如何にも多いが、二つの工夫が凝らされている。一つは、6人がホワイト、オレンジなど、6つのカラーで呼ばれたこと。日本人の観客は特に助かった。外国人の名前を一回で覚えるのは難しいから。それにしても、一人一人の性格を示す必要があり、一見、全く意味のないような猥雑な会話が続いたダイナーでの朝食の場面が使われた。6人のなかで、ジョーとエディに一番、信頼されていたのは、ブロンドであることが後から判る。もう一つは、襲撃後、新たな登場人物が一人加わるが、見分けるのは簡単で、一方、襲撃者は二人、減っていたことだ。タランティーノ自身が扮していたブラウンと、ブルーがお役、御免となる。
この映画では、6人がダイナーから出かけたと思ったら、宝石問屋での襲撃場面はすっ飛ばされ、いきなり集合場所の倉庫へと移る。以降も、時間的な経過は自由に入れ替えられ、かつカットされる。
一言で言えば、この映画は、無類の映画好きによる「インディーズ」なのだろう。直接的には、香港ノワールと日本のヤクザ映画の影響をまともに受けている。その背景には米国の犯罪映画を源流に、フランスのゴダールらのヌーヴェル・ヴァーグと、メルヴィルらのフィルム・ノワールが存在する。ビデオ店の店員に過ぎなかったタランティーノは、若い頃、これらの映画を見まくっていたに違いない。彼の映画では、ヌーヴェル・ヴァーグのスピード感や、フィルム・ノワールの持つクールさはやや薄れ、その分、香港ノワールやヤクザ映画から来た残忍さは目立つ。この映画の「レザボア」という題名からも、フランス映画へのオマージュが感じられるが、おそらく言葉の響きだけを取りたかったのだろう。
この映画には、明らかな後継者が存在する。それは北野武だ。ただ北野には、タランティーノの持っていない、日本映画から来た「静謐さ」がある。北野が、今でもそれを大事にしているかどうかは、別の問題だが。
映画に愛された男
『クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男』を見た上で鑑賞すると、また違った見方が出来てオススメです。
何度観てもデビュー作で、尚且つ低予算でこのキャスティングは凄いなぁと思うばかり。
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